長崎県内4野党 候補者一本化で合意 参院選

 今夏の参院選長崎選挙区で国民民主、共産、立憲民主、社民の4野党の県組織は27日、候補者を一本化することで合意した。関係者への取材で分かった。候補者調整を進めている野党各党は同選挙区では国民が擁立する白川鮎美氏(39)の一本化に中央レベルで大筋合意しており、近く正式決定する見通しとなった。
 同選挙区では共産が岩永千秋氏(65)の擁立を決めていた。関係者によると、4野党の県組織の代表者と「安保法制廃止と立憲主義の回復を求めるながさき市民連合」がこの日、長崎市内で非公開の会合を開催。安倍自民一強の中、参院選勝利を目的に、候補者を一本化して市民連合の下に共闘することを決め、どちらの擁立を取り下げるかは中央の方針に従うことで合意したという。
 取材に対し、国民県連の渡辺敏勝幹事長は「現政権の暴走をストップするためには結束しないと勝てない」、共産県委員会の山下満昭委員長は「中央の発表があれば、両党ともすぐに必要な対応を取る」としている。
 同選挙区では自民現職の古賀友一郎氏(51)も出馬の準備を進めている。

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