PEラインは怖くない!PE&リーダー結束かんたんノット|細糸編【世界のラパラ北出氏監修】

ソルトはもちろん、バスやトラウトにも浸透してきたPEライン。でもリーダーとのノット(結び)で二の足踏んでいる人も多いんじゃないでしょうか。初心者でもバッチリ覚えられる、でもエキスパートも唸るかんたんノットをご紹介!

KDこと北出弘紀(ラパラ・ジャパン)

現在ラパラ・ジャパン代表取締役。ルアー工場経営、ショットガンゲーム・プロデューサー、ノースクラフト代表など、様々な形で日本のルアーシーンを盛り上げてきた人物。数年前からRAPALA VMCコーポレーションに所属

PEラインとは…高強度、高感度な編み糸

強力なポリスチレン繊維を撚り合わせて作られる釣り糸。同じ太さなら、ナイロン、フロロカーボンと比べて圧倒的な強度と感度を誇る。しかし、不透明、絡みやすい、沈みにくい、結びにくいなどのデメリットもあるため、バスフィッシングにはなかなか普及しなかった。ところが、近年はタックルの進化やPEありきの釣法が普及し、徐々に受け入れられている。

ラピノヴァX RLXカモカラー

東洋紡の超高強力ポリスチレン繊維「イザナス®」を原糸にした4本編みのPE。最近は8本編みが主流だが、北出さんによると4本編みのほうが張りがあって操作性が良く、摩擦強度も高く、価格も安いとのこと。今期は新しく太い番手も用意したグリーンカモが登場。

ラピノヴァ・フロロカーボンショックリーダー

根ズレに強くて高感度、しなやかさまで持った、フロロカーボン製ショックリーダー。シンプルなパッケージングで、高いコストパフォーマンスを誇る。2ポンドから30ポンドまで、ラインナップも豊富に設定されている。

トリプルエイトノット!【スピニング用など|0.8号以下】

紺色のひもがPEを、白いひもがフロロリーダーを表現。まず、必要なリーダーの長さより30センチ以上長く余裕を持って切る。そのうち30センチほどをPEと重ねて2重にする。

2重にした部分の中央をループ状にして、左手の親指と人差し指で押さえる(実際は指先で押さえる)。この時、写真のように2本ずつまとめた糸を左右に分けて押さえるのがコツ

自分からみて外側から内側へと、そのループに右手の親指と人差し指を通す。指の太い人は、人差し指だけを通してもいい。その状態でその2本の指を写真のようにねじっていく。ねじる方向は右手にとっての時計回りになる。

3回ねじった時点で、ループの中の2本の指でリーダー側(右側)の2本の糸をつまむ。つまんだまま、右手の親指と人差し指をループから抜き取る。鉄則は3回を超える回数ねじらないこと。それ以上ねじるとうまく結べないのだ。

リーダー部は長いので、一度には抜けない。何度か引っ張る必要がある。このとき慎重にやること。そして、写真のような状態にする。左右2本ずつ、4本の糸を慎重に締めていく。

締めたら、PE、リーダーの余り糸を切る。これで終了。早いし、簡単だし、道具を使わないし、風に強いし、結節力も強い。このノットはPE0.8号、リーダー10ポンドまでの細い番手に有効だ。スピニング用と思えばいい。

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