切り裂かれた朝 川崎登戸の児童殺傷事件 【写真特集】

現場付近に手向けられた花=2019年5月28日午後1時31分、川崎市多摩区

【手を合わせる女性】

事件の現場付近で手を合わせる女性=2019年5月28日午後、川崎市多摩区

【下校する児童と保護者】

保護者らに付き添われ下校するカリタス小の児童=2019年5月28日午前11時6分、川崎市多摩区

 朝のバス停で並ぶ児童に向けられた刃物。穏やかな登校風景が一変した。なぜ女児が亡くなり、多くの子どもたちが負傷したのか。現場から届く写真をまとめた。(共同通信47NEWS編集部)

【現場付近に止まるスクールバス】

複数の人が刺された現場付近に止まる私立カリタス小のスクールバス=2019年5月28日午前10時29分、川崎市多摩区

【現場付近 ヘリから】

騒然とする現場付近=2019年5月28日午前8時28分、川崎市多摩区(共同通信社ヘリから)

【現場周辺図】

川崎市登戸の現場周辺図

【救助活動する消防隊員】

現場で救助活動をする消防隊員ら。中央上は通学バス=2019年5月28日午前9時28分、川崎市多摩区

【現場付近 ヘリから】

現場付近=2019年5月28日午前8時23分、川崎市多摩区(共同通信社ヘリから)

【病院側の会見】

搬送された被害者の様子を説明する、聖マリアンナ医科大病院の平泰彦副院長(右)=2019年5月28日午前11時9分、川崎市宮前区

【学校の会見】

苦渋の表情で記者会見する私立カリタス小の内藤貞子校長(右)ら=2019年5月28日午後、川崎市多摩区

【下校する児童と保護者】

手をつなぎ下校するカリタス小の児童=2019年5月28日午前11時37分、川崎市多摩区

 28日午前7時40分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の路上で、男が私立カリタス小(多摩区)のスクールバスを待っていた児童らを次々と包丁で襲った。神奈川県警によると、保護者2人を含む19人が刺されるなどし、うち2人が死亡、3人が重傷を負った。14人は軽傷。県警は殺人容疑などで多摩署に捜査本部を設置した。死亡したのは東京都多摩市の小学6年栗林華子さん(11)と、東京都世田谷区の外務省職員小山智史さん(39)。小山さんはけがのなかった児童の父親だった。重傷は別の女児2人と40代女性。男は直後に自分の首を刺し、死亡が確認された。捜査本部によると、黒いシャツとズボン姿の男が両手に包丁を持ち、バスを待つ児童らを次々に襲撃した。現場から包丁2本が見つかり、倒れた男の近くにあったリュックサックには、さらに2本の包丁が入っていた。計4本の包丁を所持していたとみられ、捜査本部は男が強い殺意を持ち、計画的だった可能性もあるとみて調べる。搬送先の病院や川崎市消防局によると、栗林さんと小山さんには、いずれも首に刃物による深い傷があった。小山さんは首のほか、肩や背中にも傷があり、児童らを守ろうとして背後から襲われた可能性がある。重軽傷の17人も刃物で切り付けられるなどし、傷は頭や肩など上半身に集中していた。重傷の女児の1人には胸に刺し傷があった。神奈川県警によると、児童らを襲撃後に自殺した男は、川崎市麻生区の岩崎隆一容疑者(51)。

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