校長「部員の立場悪くなる」と体罰を保護者に説明せず 西宮市立中のバスケ部

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西宮市役所=西宮市六湛寺町

 兵庫県西宮市立中学校の女子バスケットボール部で、ボランティアでコーチを務めていた保護者の40代男性が部員2人の尻を蹴っていた問題で、学校がこの体罰を把握した後、ほかの部員の保護者には伝えていなかったことが28日、分かった。

 校長は神戸新聞社の取材に「体罰があったと公に説明すると、部内で、蹴られた部員の立場が悪くなると考えた。説明すべきだった」などと話した。

 同市教育委員会と学校によると、昨年9月29日、コーチの男性は練習中に当時1、2年生の部員2人の尻を背後から蹴った。同12月、市教委に体罰の情報が寄せられ、学校が調査したところ、コーチの男性は「(蹴った)部員の保護者から『気合を入れてほしい』と頼まれた」などと説明。蹴られた部員の保護者も依頼したことを認めたという。

 市教委は学校に対し、男性を部活動から外すよう求めたが、校長は「支持する生徒や保護者もいる」と応じなかった。今年4月にコーチからは外したが、代わって、顧問教諭の管理下で指導に当たるマネジャーを任せたという。

 校長は3月中旬に開いた部の保護者会で、男性の処遇変更について説明したが、「外部コーチよりも顧問教諭が主体的に指導すべきだ」との理由を述べただけで、体罰には触れなかったという。 (初鹿野俊)