神秘的!世界最大級の埼玉の地下神殿「首都圏外郭放水路」を探検せよ!

何度も日本を訪れているリピーターの方々を中心に「有名・定番ではない穴場の観光地を知りたい」、そんなニーズが高まっている近年。今回はまだ知名度の高くないスポット「首都圏外郭放水路」をご紹介します!

巨大な地下神殿「首都圏外郭放水路」ってどんなところ?

埼玉県東部・春日部市にある、地下約50m・延長6.3kmの地下放水路のこと。各河川から水を取り入れる「流入施設」、地下で貯水したり流下する「地下水路」、そして地下水路から水を排出する「排水機場」などから構成される施設です。その非日常的な雰囲気から、映画「翔んで埼玉(2019年2月公開の日本映画)」をはじめ、多数の映像作品のロケ地にも採用されています。

アクセスについて

東京都内からはJRなどの電車を乗り継いでおよそ1時間強で到着します。最寄りの「東武アーバンパークライン 南桜井駅」からは歩くと約40分と遠いので、バス(イオンモール春日部バス:大人片道200円など)やタクシー(1,300円程度)を利用しましょう。

なぜ巨大な放水路が建設されたの?

春日部市および周辺市町は、江戸川などの大河川に囲まれたお皿の底のような地形をしています。そのため水が流れにくいという特徴があり、大雨が降るとしばしば浸水被害に遭ってきました。そんな慢性的な浸水被害を解消するため建設されたのが、この放水路だったのです。大雨によりあふれそうになった中小河川の水を地下に取り込み、トンネルを通して江戸川に流すことで、洪水を安全に処理。住宅地などへの浸水被害を解消または軽減しています。

選べる3つの見学コースをご紹介

日本が世界に誇る防災システムである「首都圏外郭放水路」。興味を持った方は、その概要や仕組みについて深く知り、実際にその壮大なスケールを体感できる「見学会」にぜひ参加してみませんか?コースは全部で3種類。どのようなコースなのかを詳しくご紹介していきます!

迫力満点!立坑体験コース

深さ約70m・内径約30mもの巨大な竪穴「第1立坑」をしっかり見学できるコース。作業用の通路(キャットウォーク)を1周し、立坑内の階段を途中まで降りることができるため、その迫力を存分に楽しめる内容です。そのほか、地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、スムーズに流すための巨大プール「調圧水槽」も見学できます。この施設は柱と空間の巨大さから「地下神殿」とも呼ばれています。

定員:20名
所要時間:約100分
参加料金:1名3,000円
※装備としてハーネス「安全帯」とヘルメットを着用のこと

深部を探る!ポンプ堪能コース

放水路の心臓部である「ポンプ」をメインとして構成されたコースです。その働きが一目でわかるような模型説明のほか、ポンプ室を見学することで機能・役割に関する理解を深めます。特別公開のガスタービン部の見学もできます(ポンプ稼働時、施設稼働時には見学不可)。特に機械好きの方におすすめです。そのほか「調圧水槽」の見学もできます。

定員:20名
所要時間:約100分
参加料金:1名2,500円

気軽に参加できる!地下神殿コース

放水路の象徴的な施設である「調圧水槽」と、巨大竪穴「第1立坑」の見学を60分に凝縮したコース。大人気の2施設を比較的短時間で見学できるのでおすすめです。なお、このコースでは、「第1立坑」は作業用通路(キャットウォーク)を歩くのではなく「ビューポイント」からの見学となります。壮大なスケール感は充分体感できる距離ですので、ご安心を。

定員:50名
所要時間:約60分
参加料金1名1,000円

見学会の予約などについて

見学会の予約受付は参加希望日の1か月前同日から開始(例:8月10日の見学会参加希望の場合なら7月10日から受付開始。1か月前同日がない場合は、その前日より予約受付開始)され、前日まで(11:59 pmまで)受け付けています。WEBサイトまたは電話でお申し込みください。なお、当日は見学会開始の30分前から10分前までの間に併設の「龍Q館」にて受付をお済ませください(見学開始時間を過ぎると見学会に参加できません)。

WEB予約ページ
※WEB予約の前に必ず注意事項をお読みください(日本語のみ)

予約TEL番号:048-747-0281

多言語対応について

見学会の説明および誘導は「日本語による口頭での案内」のみ。そのため日本語を理解できる方(通訳など)の同伴が必要ですので、ご注意ください(施設側では通訳の手配は行っていません)。

いかがでしたか?各コースについて、施設稼働時は内容の一部が変更になる場合があるのでご注意くださいね(コース変更による参加料金の変更・払い戻しはされません)。

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

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