「お菓子の街」披露へ準備着々 「九十九島と船」「黒島天主堂」… 佐世保工高生が土台制作 6月29、30日 スイーツフェス

「九十九島と船」など土台作りに取り組んだ建築デザイン部の生徒=佐世保市、県立佐世保工業高

 県北の銘菓や新作スイーツを楽しめる「SASEBOスイーツフェスティバル2019」が6月29、30日、佐世保市内で開かれる。マルシェや菓子作り体験などさまざまな企画を用意。県北の製菓、製パンの18店舗でつくる実行委は準備を進めている。

 地域の菓子店を多くの人に知ってもらおうと企画した。昨年に続き2回目。前回好評だった「お菓子の家」をグレードアップし、佐世保をイメージした「お菓子の街」に挑戦する。

 長崎県立佐世保工業高に設計や土台作りを依頼。建築デザイン部の1~3年生11人が約1カ月半かけて、「黒島天主堂」「風車」「九十九島と船」「佐世保バーガー」の四つの土台を制作した。段ボールで外壁を作り、中に発泡スチロールや新聞紙を詰めて補強。部長の永田純菜さん(17)=3年=は「どれも大きな作品で苦労した。お菓子でどんなふうに生まれ変わるのか楽しみ」と笑みを浮かべた。

 23日は同校に菓子やパンの職人が集まり「九十九島と船」の試作に取り組んだ。船体にカステラやまんじゅう、メレンゲの焼き菓子などを貼り付け、必要な菓子の量や土台の強度を確認。船の周りには、茶の粉末をまぶし、側面を削ったメロンパンを九十九島に見立てて置いた。船のマストには、細長く加工した焼きまんじゅうを取り付けた。

 当日は青色のゼリーを塗って海を表現し、船体にすき間がないように菓子を敷き詰める。船の側面やマストを担当する冨重製菓(世知原町)の冨重秀治代表(40)は「躍動感のある作品に仕上げたい」と意気込んだ。

 両日とも午前10時~午後4時。会場は西部ガスショールーム(万津町)と長崎日産自動車佐世保営業所(島地町)。12店舗が県内産の無農薬ミカンを使った新作スイーツの出来栄えを競う「新作スイーツ総選挙」、大宮地区の菓子の歴史を紹介する「町とお菓子の物語」も企画している。問い合わせは実行委事務局の草加家(電0956.38.3808)。

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