クリスチャン・ボルタンスキーのアニミタス・シリーズがエスパス ルイ・ヴィトン東京で展示

クリスチャン・ボルタンスキーの展覧会がエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催される。今回の展示は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵する未公開作品を東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京のエスパス ルイ・ヴィトンで展示する「Hors-les-murs (壁を越えて)」プログラムの一環として企画されたもの。展示期間は6月13日から11月17日までを予定している。

ANIMITAS (BLANC), Ile d'Orléans, Canada 《アニミタス白》、オレルアン島、カナダ2017年 © Adagp, Paris 2019 Photo credits: Louis Vuitton/Christian Kain

クリスチャン・ボルタンスキーは、1967年以来、著述、フィルム、彫刻、写真など多岐にわたる芸術スタイルを追求してきたフランス人アーティスト。フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、《アニミタス》(2014年) と《アニミタス(白)》(2017年)を2017年にエスパス ルイ・ヴィトン ミュンヘンで展示している。

ANIMITAS《アニミタス》 Talabre, San Pedro de Atacama, Chile タラブレ、サン· ペドロ· デ· アタカマ、チリ 2017年 © Adagp, Paris 2019Photo credits: Louis Vuitton/Christian Kain

今回のエスパス ルイ・ヴィトン東京の展示では、これらに続くアニミタス・シリーズの2章として、《アニミタス(ささやきの森)》と《アニミタス(死せる母たち)》の映像作品も紹介される。

ANIMITAS (LA FORÊT DES MURMURES), JAPAN.《アニミタスささやきの森》、日本 2016年 © Adagp, Paris 2019

アニミタスは、死者を祀る路傍の小さな祭壇へのオマージュとして、人里離れた広大な野外に設置されたインスタレーション。ボルタンスキーが生まれた日(1944年9月6日)の夜の星座の配列をなぞるように大地に突き刺された細い棒の先で、300個の日本の風鈴が揺れる。1作目では、世界でもっとも乾燥している地とされるチリのアタカマ砂漠に星空がボルタンスキーが生まれた日の星空が再現された。その後、日本の豊島、ケベックのオルレアン島、イスラエルの死海のほとりでも同様の展示を再構築した。

■概要
開催場所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7階
開館時間:開館時間: 12:00 〜 20:00
休館日:休館日: ルイ・ヴィトン 表参道店に準ずる
入場料:無料

(Text: 玉田光史郎 Koushiro Tamada)

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