インディカーがレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズと提携。エアロスクリーン型保護デバイスを導入へ

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 インディ500開催期間中にインディカー・シリーズは、ドライバーのコックピットを守るデバイスに関して大きな発表を行った。それがレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズと提携し、2020年から導入するエアロスクリーンだ。

 ドライバーの頭部を保護するデバイスとして、ウインドウスクリーン型保護デバイスをこれまでテストしてきたインディカー・シリーズ。

 導入は見送られてきたが、第5戦インディカーGPからコックピットをデブリから守るチタン製のアドバンスド・フロンタル・プロテクション(AFP)を導入。

 さらに新たな発表を行うとインディカーの代表を務めるジェイ・フライはコメントしており、インディ500開催期間中の5月24日に記者会見を実施。レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズと提携を発表した。

 2020年から導入を予定するエアロスクリーンは、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズが開発。チタン製のフレームで、F1などで導入されているヘイローを強化ガラスで覆ったようなかたちとなっている。

レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズ設計のエアロスクリーン

 レッドブルのクリスチャン・ホーナーは「2016年に最初のプロトタイプが開発され、テストされて以来、エアロスクリーンがドライバーの安全を向上させる可能性は明らかだ」

「インディカーとのこの新しいパートナーシップは、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズにとって可能性を十分に模索することができ、アメリカの最高のシングルシーターシリーズに深刻なケガから守るシステムを届けることができる」

「今後数カ月の間、パーフェクトなエアロスクリーンを用意するためインディカーや洗練されたドライバーたちととより密接に関わるだろう。2020年のレースリザルトを確かめるのが楽しみだ」とコメント。

「エアロスクリーンにおけるこのコラボレーションは、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズとダラーラ、そしてインディカーにおけるドライバーへの安全性向上への情熱を示している」

「NTTインディカー・シリーズだけでなくグリーバルな視点から、モータースポーツの安全性の進化に重要なデザインをつくってくれたレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズに感謝している」とフライはコメント。

 レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズの設計チームは、このエアロスクリーンの内部に反射防止コーティングを施し、さらに発熱型のくもり防止装置を設け、取り外しも可能にしたいと考えている。

 またチタン製のフレームはシャシーセンターラインと、後部サイドマウントの3ポイントで固定され、ロールフープによって統合。耐荷重は150キロニュートンとF1のヘイローに同等の性能で、フレームの重さ自体はは225ポンドという設計だ。

 レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズの設計が完成されると、テストが予定されている。

 2018年チャンピオンのスコット・ディクソンは、「インディカーは常にドライバーの安全の最前線にいるんだ。100年以上前にオートレースが始まって以来、彼らは常に何をする必要があるかを見て、評価している。エアロスクリーンは、ドライバーの安全性を向上させるためのインディカーの最新の取り組みだ」とコメントしている。

エアロスクリーン装着のインディカー・マシン(前方)
エアロスクリーン装着のインディカー・マシン(サイド)
エアロスクリーン装着のインディカー・マシン(上方)
エアロスクリーン装着のインディカー・マシン(後方)