レッズ・ディートリックが1試合3発で6安打連続HR

【パイレーツ6-11レッズ】@グレートアメリカン・ボールパーク

時には本塁打を放ったあとの態度で乱闘騒ぎのきっかけを作り、時には蜂の巣の駆除員に扮して球場を沸かせるなど、何かと話題になるデレク・ディートリック(レッズ)が、自身初となる1試合3本塁打の大活躍でチームを勝利に導いた。4回裏に15号2ランを放ったディートリックは、5回裏に16号2ラン、7回裏に17号2ランを放ち、3安打6打点の大暴れ。今季17本塁打は早くも自己記録(昨年の16本塁打)を更新し、自身が放った直近6安打は全て本塁打となった。ディートリックの活躍もあって7回終了時点で10点のリードを奪ったレッズは、終盤にパイレーツの反撃に遭ったものの、11対6で勝利。先発のルーカス・シムズは今季初登板初先発で今季初勝利をマークした。

ディートリックが「打」の主役なら、「投」の主役はシムズだった。AAA級での9先発で3勝0敗、防御率4.06、奪三振率12.79をマークして今季初昇格を果たしたシムズは、90マイル台中盤の速球と80マイル台前半のカーブのコンビネーションでパイレーツ打線を翻弄。5回表先頭のジョシュ・ベルに二塁打を許すまでノーヒット投球を継続し、7回までパイレーツ打線を2安打無得点に封じた。10点リードの8回表に一死満塁のピンチを招き、ケビン・ニューマンに1号グランドスラムを浴びたところで降板となったものの、勝利投手の権利は揺るがず。「打たれる前に代えてあげれば良かったかな。でも、彼は自分が出来るだけのことをしてくれたよ」とデービッド・ベル監督はシムズの力投を称えていた。

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