春の東京競馬場、5週連続GI開催を締めくくる「安田伊左衛門生誕150周年記念 第72回農林水産省賞典安田記念」（3歳以上・芝1600m）が、6月5日（日）に東京競馬場で開催されます。上半期最強マイラーの座を勝ち取るのはどの馬なのか？ ラジオの中継をお楽しみください。
「安田記念」とは？
1951年、東京競馬場・芝1600mを舞台に4歳（現3歳）以上の馬によるハンデキャップ競走「安田賞」が創設。競争名の「安田」は、競馬法の制定や東京優駿（日本ダービー）の創設などに尽力した、日本中央競馬会の初代理事長・安田伊左衛門氏に由来しており、1958年に安田氏の逝去に際して現在の「安田記念」に改称されました。
1984年、グレード制の導入に伴いGIへ格付けの上、優駿牝馬（オークス）前での開催、5歳（現4歳）以上の馬による定量戦へ変更。1996年からは開催時期を東京優駿（日本ダービー）の翌週へと移設し、競走条件も4歳（現3歳）以上に変更、中央競馬における"上半期のナンバー1マイラー決定戦"として位置付けられ、現在に至ります。
舞台となる東京競馬場は、2コーナー付近からのスタート。スタート直後は緩やかな下りでスピードに乗りやすい傾向が見られます。ゴール前の直線は525.9m、高低差2mのタフな坂を上り切ると、約300mの直線による最後の瞬発力勝負となります。平均的に速いペースで流れることが多く、最後の直線は切れ味も求められるため、マイラーとしての総合力が試されるコースです。
なお、今年2022年は安田氏の生誕150周年にあたり、「安田伊左衛門生誕150周年記念 第72回農林水産省賞典安田記念」として行われます。
「安田記念」注目馬は？
昨年の安田記念では3着に入ったシュネルマイスター（牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎）。昨秋の毎日王冠では、ダノンキングリーにアタマ差で勝利、続くマイルチャンピオンシップは上がり3ハロン32秒9（推定）をマークし、グランアレグリアに次ぐ2着と非凡な脚力を示しました。その2頭が引退した今回、マイル路線の主役として名乗りを上げます。
昨年の皐月賞で10着に終わったイルーシヴパンサー（牡4歳、美浦・久保田貴士厩舎）は、マイル路線に転換してから現在まで4連勝中です。前走の東京新聞杯では、後方から上がり3ハロン33秒1の末脚で差し切り、重賞初制覇を飾りました。約4ヶ月ぶりのレースながら、最終追い切りでは好調ぶりをアピール。初のGI制覇を目指します。
今年の高松宮記念でGI初制覇を果たしたナランフレグ（牡6歳、美浦・宗像義忠厩舎）は、デビュー30戦目で芝マイルに初挑戦。距離適性は未知数ではあるものの、ここまで6勝中5勝が左回り。直線が長く、自慢の末脚も生かせる東京コースは絶好の条件です。遅咲きのスプリント王者が2階級制覇を目指します。
競馬の中継番組まとめ
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radiko編集部
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