オールスター・ゲーム ファン投票開始 変更点をチェック

日本時間5月29日、2019年のオールスター・ゲーム出場選手を決めるファン投票がスタートした。今年のオールスター・ゲームは日本時間7月10日にインディアンスの本拠地プログレッシブ・フィールドで開催される予定だが、出場選手決定のプロセスには大きな変更が加えられている。ここではその仕組みについて確認しておこう。

今日スタートしたファン投票は、日本時間6月22日まで25日間にわたって行われる。各球団は投手を除く各ポジションに選手をノミネートしているが、日本人選手ではエンゼルスの大谷翔平が指名打者部門に唯一ノミネートされた。まずは、従来通りのファン投票により「スターターズ・エレクション」と呼ばれるオールスター・ゲームに先発出場する選手を選出するラウンドへ進出する選手を選択(各ポジション上位3名、外野手のみ上位9名)。次に日本時間6月27日から28時間限定で「スターターズ・エレクション」が行われ、先発出場する選手が決定される。

「スターターズ・エレクション」に進出するファイナリストは、日本時間6月22日に発表される予定となっており、「スターターズ・エレクション」の最終結果は同28日に発表予定。そして、その3日後にはオールスター・ゲームの両リーグのロースターが発表される予定だが、「スターターズ・エレクション」で選出される選手以外は、選手間投票とコミッショナー事務局の選出に基づいて決定されることになっており、最後の1枠を争う「ファイナル・ボート」も今年は開催されない。要するに、両リーグの指揮を執るアレックス・コーラ監督(レッドソックス)とデーブ・ロバーツ監督(ドジャース)はロースター編成に関する決定権を持たないのである。

今回導入された「スターターズ・エレクション」は、「ファイナル・ボート」の興奮をより広範囲に広げることを目的としていると言われる。また、オールスター・ゲームのファン投票では春先に強烈なインパクトを残した選手が優位に立つことが多いものの、ファン投票を2ラウンド制にすることで、よりリアルタイムなパフォーマンスを選考に反映させる狙いもあるようだ。なお、ファン投票特設サイトはこちらからアクセス可能である。

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