横浜IRに山下ふ頭想定「自然なこと」 事業者の構想案に市長、誘致なお「白紙」

山下ふ頭

 横浜市が募ったIR(カジノを含む統合型リゾート施設)構想案で、提出した全事業者が山下ふ頭(同市中区)を立地場所に想定した点について、林文子市長は29日、「自然なこと」との見解を示した。

 構想案は国内外の12事業者・グループが提出。いずれも山下ふ頭を念頭に、国内最大級のMICE(国際会議などの総称)施設や高級ホテル、美術館、劇場、アトラクション施設などを配した案だった。

 市長は「都心臨海部の開発の中に山下ふ頭は入っている。(47ヘクタールという)広大な土地もあるし、そこで大型リゾート施設の開発を考えるのは自然」との受け止めを示した。「事業者の皆さんに横浜を高く評価していただいた。横浜での開発意欲を感じた」と喜ぶ一方、IR誘致については依然として「白紙」との立場を強調した。

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