交差点で安全な位置は 川棚署 保育士や園児に指導

交差点で安全な位置を確認する保育士や園児ら=川棚町

 大津市で保育園児らが死傷した交通事故を受け、東彼川棚、波佐見、東彼杵3町の保育園、こども園でつくる東彼地区保育会(波戸勇則会長)と川棚署(山下勝宏署長)は28日、川棚町下組郷の「みつばこども園」で保育士への交通安全講習会を開いた。

 大津市の事故では、交差点で車同士が衝突。弾みで1台が、園外を散歩中だった保育園児らの列に突っ込み、16人が死傷した。吉田卓二交通課長は、管内で車が歩道に乗り上げたり、ガードパイプに衝突する事故が発生していることに触れ「歩道や横断歩道は完全に安全な場所と言えない」と指摘。車2台が衝突した際の動きも説明した。

 実地研修では、園児を伴って近くの交差点を視察。電柱など遮蔽(しゃへい)物の後ろや歩道の内側など、事故に巻き込まれるリスクの少ない位置を確認した。

 3町の保育士ら約30人が参加。小串保育園の保育士、松尾理絵さんは「安全マニュアルの見直しを考えていた。専門的な知見を得られたので、対策に生かしたい」と話した。

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