大倉孝二、いまだにキントリチームになじめない…!?

大倉孝二、いまだにキントリチームになじめない…!?

2年ぶりに復活し、各話で盛り上がりを見せている天海祐希さん主演「緊急取調室」(テレビ朝日系)。今シーズンも刑事部長・磐城和久役でご出演されている大倉孝二さんをインタビュー! 「キントリ」チームの独特の空気感や大倉さんが演じる磐城のこと、また新加入の塚地武雅さんのことなど、たっぷりとお話してくださいました。

──2年ぶりに「緊急取調室」が戻ってきましたが、今回も出演のお話が来た時はどう思われましたか?

「ずいぶん前にお話をいただいたんです。番組自体は続くと思っていたんですけど、僕のやっている役が継続して出ることになるとは予測していなかったから驚きました。結構プレッシャーもありましたし、大丈夫かな、ちゃんとできるだろうかと不安はありました。でも、これだけの豪華なキャストの皆さんの中に入らせてもらえるのはありがたいです」

──特にどのあたりでプレッシャーを感じましたか?

「キントリの現場は独特の緊張感があるんですよね。撮影が始まる直前まではみんなしゃべっているのに、撮影が始まるとさっきまでの雰囲気とガラッと変わって、急にスイッチが入るんです。緊張感があるシーンがたくさんありますし、セリフがやっぱり難しかったりして…。なかなか普段使わない言葉だったりするので苦戦したりしています。監督から『よどみなくスピーディーに言ってほしい』という指示があったりするので、結構ピリッとした独特の緊張感があるんですよ、キントリの現場は!」

──ものすごい緊張感なのだろうなと想像がつきますが…。

「僕としては、ここまで緊張するってことも少なくなってきているんですよね。でも、キントリは本当に緊張するんですよ…。先輩たちを前にして、僕は上司の役でいつもこう彼らを一喝するような役回りが多いんです。だからお話が来た時は『いや~、またあれをやる日がきたな』と思いましたね」

──その緊張感の中、すんなりと役に入れましたか?

「そうですね。どこの現場でもそうなんですけれど、どちらかというと、僕は意外と何の工夫もなくやっちゃって、余計なことをしないタイプなんです。キントリの場合は第1話、第2話は常廣丈太監督なんですけれど、常廣さんは端的に分かりやすい指示や演出をしてくれて『ここはこういう言い方にしてほしい』『こういう動きに変えてほしい』とかいう指示が飛んでくるんです。だから磐城というキャラクターは監督がつけてくれているという感じです」

──大倉さんが思う本作や、演じていらっしゃる役の見どころはどこでしょうか?

「作品の見どころっていうのは、僕自身がどうこうというよりかは、監督やプロデューサーさん、そして見てくれている人が決めてくれたらいいのではないかなと思っているんです。僕自身は、磐城が味方なのか敵なんだか分からないという微妙なキャラクターを、第2シーズンよりも、もうちょっと皆さんに興味を持ってもらえるように演じられたらなと思っているのでぜひ、注目していただければなと思います」

──キントリチームの味方なのか分からないもどかしさを感じる部分も、ドラマの注目ポイントの一つになりそうですね。さて、そんな磐城と大倉さん自身が似ていると感じるところがあったりしますか?

「考えたこともないですねえ(笑)。あまり、役柄と自分を比較して考えることがないので…」

──どの役でもですか?

「そうですね、そこ(台本)に描かれているようにやれれば、としか考えていないですね。自分的に要素を入れたいと思わないです」

──なるほど。では、記者会見で「誰に取り調べられたいか」の質問に、「塚地さん」と答えていましたが、もしも塚地さんに取り調べられるとしたら、取調室の雰囲気はどんな感じになると思いますか?

「取り調べなんて、そんな楽しいものじゃないですよ!(笑)」

──そうですよね(笑)。

「できるだけ取り調べられたくないですよ! 誰にでも!!(笑)」

──ちなみに、どんな感じになりそうでしょうか?(笑)。

「いや、どんな感じになるかって…。まあ、ほかのメンバーの皆さんは、僕もレギュラーになって2回目で、もともとよく知っている方が多かったというのもあります。塚地さんだけは、まだパーソナルな部分を知らないので…。実際はどうかはまだ分からないけれど、すごく優しそうな方だな、この人なら…と思ってそう答えたんですよね。ほかの皆さんは、すごく鋭い一面を持っていらっしゃる方々ですから、正直怖くて嫌だなという理由だけです(笑)」

──今作から初登場の塚地さんは、チームにどんな風を吹かせてくれそうですか?

「そういう感じがないというのは、塚地さんのすごさだなと思いました。何の違和感もないんですよね。そういう気負いがないというのはすごいと思いました。ましてや、大杉漣さんの後に入ってきて、本当はプレッシャーもたくさんおありだと思うんですけれど、スッとチームに入ってきていたように感じましたね。余計なことをしようという感じがなく、漣さんがいなくなったという、違う人が入ってきちゃったという、そういう違和感を感じさせない。そういうふうに僕は思いますね」

──大倉さんの言葉から、塚地さんが本当にチームに違和感なく加わっていることを感じます。

「本当に違和感ないです! そして、僕はいつも全然楽しめないんですよ、いまだに。なじめなくて…。バッと入ってきてガっとしゃべって出て行くとか、そういうシーンが多いので、なかなかチームになじめていない気がします。今回は少ないんですけど、捜査会議で何十人の前でしゃべったりとかもあるんです」

──磐城はトップですもんね。

「いつもこの雰囲気にのまれてしまうんです。もう少し、なんとかこのシーズン中にはキントリでの居方を見つけたいなと思いながら日々頑張っています。刑事部長は、警視庁の中でもトップの方の役職なんですよ。その役をもう少し、それらしく見えるように…。実際いろんな人がいるとは思うんですけど、役職としての説得力がもうちょっとずつでも出たらいいなとは思っています」

──では最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします!

「とにかく、皆さんが見てくださるものを作るしかないので、一生懸命期待に応えられるようにいいものを作っていきたいと思います。ぜひとも応援よろしくお願いいたします!」

1週お休みだった「緊急取調室」。では、「(視聴者の)皆さん! 出番です!」。今夜も一緒にキントリチームの活躍を楽しみましょう。

【プロフィール】


大倉孝二(おおくら こうじ)
1974年7月18日生まれ。東京都出身。舞台芸術学院卒業後、劇団ナイロン100℃に入団し役者の道へと進む。98年「踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル」(フジテレビ系)でデビュー。その後「グッドパートナー 無敵の弁護士」(テレビ朝日系)、「カルテット」「アンナチュラル」(ともにTBS系)などのドラマや、「ピンポン」「スウィングガールズ」「謎解きはディナーのあとで」「検察側の罪人」など数多くの映画に出演。現在、「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系)にも出演中。また、舞台「美しく青く」や「ドクター・ホフマンのサナトリウム ~カフカ第4の長編~」(仮)の出演が決定しているほか、映画「ロマンスドール」が今秋公開予定。

【番組情報】


「緊急取調室」
テレビ朝日系
木曜 午後9:00~9:54(最終回は6月20日)

テレビ朝日担当 Y・O
撮影/中越春樹

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