過去を悔い改め、心清らかに 京都・大原の三千院で御懺法講

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高らかに声明を唱えながら堂内を回る僧侶(30日午後0時8分、京都市左京区・三千院)

 過去の行いを悔い改め、心を静める天台宗の重要儀式「御懺法講(おせんぼうこう)」が30日、京都市左京区の三千院であった。90年ぶりに屋根瓦のふき替えが終わったばかりの宸殿(しんでん)で、堀澤祖門門主をはじめ式衆と呼ばれる僧侶8人が経文に旋律を付けた声明を唱え、参拝者らが独特の響きに聞き入った。

 御懺法講は平安時代末期の1157年に後白河天皇が宮中で行ったことが起源とされ、門跡寺院などに伝わってきた。三千院宸殿での法要は1928年に始まり、太平洋戦争による途絶を経て79年に再興。3種類ある儀式のうち、今年は法華経を声明の節で唱える「律様(りつよう)」が営まれた。

 午前11時、雅楽の音色とともに僧侶が入堂、法要の開始に合わせて後白河天皇の木像を安置した厨子(ずし)の扉が開けられた。天下太平や人心安寧を願う言葉を述べたり、紙製の花をまく「散華」を行いながら堂内を歩いたりして儀式は約2時間営まれ、約300人が見守った。