「容疑者の部屋にテレビとゲーム機」川崎殺傷事件のマスコミ報道に批判殺到

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5月28日、川崎市多摩区でスクールバスを待っていた小学校の児童らが襲われ、19人が死傷する痛ましい事件が起きた。テレビなどマスコミが連日、事件を詳細に報じているが、30日の夕方に一部マスコミが容疑者の自宅について「部屋にテレビとゲーム機」と報道。ネット上でこの報道を疑問視する声が多く上がっている。

FNNは速報で「部屋にテレビとゲーム機」と題し、開口一番で「男の部屋には、テレビとゲーム機などがあったことがわかりました」と報道。「部屋は整然と整理されていて、テレビのほか、ポータブルのゲーム機やテレビにつないで遊ぶゲーム機などもあったことが新たにわかった」などと続けた。

この報道に対し、ネット上では「テレビとゲーム機なんてどこにもある」「大きな事件が起きる度にゲームと結びつける短絡思考なマスコミの方が危険」「部屋にテレビとゲーム機があったら犯罪者予備軍になるの?」などと批判の声が多く上がっている。

前参議院議員の山田太郎氏はTwitterでこの報道の記事URLを掲載し、「あえてゲームとテレビのみを切り出し、記事ではゲーム機をことさら強調し、あたかも犯罪と紐付けるような報道は認めるわけにはいきません。抗議します」とツイート。リプライ欄は山田氏に同意する意見で溢れ、RT(リツイート)数は約2万、イイネの数は1万6000にも及んでいる。

容疑者の自宅の様子を報じるマスコミ各社のネット記事のタイトルは下記の通り。

フジテレビ系(FNN):「部屋にテレビとゲーム機 岩崎容疑者の自宅」

日本テレビ系(NNN):「川崎死傷 男の自宅からテレビやゲーム機」

毎日新聞:「川崎殺傷 容疑者宅にPC、スマホなく 押収ノートにも事件関連記述はなし」

産経新聞:「世間と完全に断絶か 自宅にスマホやパソコンなし 川崎殺傷」

毎日新聞や産経新聞は、容疑者の自宅に「スマホやパソコンが無い」とうことを主題にしているのに対し、フジテレビと日本テレビは「テレビとゲーム機があった」ことを強調している印象で、違いが見受けられる。

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