佐世保共済病院 システム障害で診察制限 新規・救急患者 受け入れ困難

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病院内に掲示された、患者の受け入れ制限を知らせる張り紙=佐世保共済病院

 長崎県佐世保市島地町の佐世保共済病院で、コンピューターウイルス感染によるシステム障害が発生し、新規患者と救急患者の受け入れが困難になっていることが30日、分かった。原因の特定を急いでいる。復旧は早くても週明けになる見通し。

 病院によると、28日午後5時すぎ、放射線検査の機器を接続したパソコンからコンピューターウイルスを検知。電子カルテのパソコンへの感染も確認。被害の拡大を防ぐため、パソコンや検査機器をつなぐ全てのネットワークを遮断した。

 パソコンはインターネットには接続していないため、外部からのサイバー攻撃の可能性はないとみているが、原因は判明していない。同病院でシステム障害が起きたのは初めて。

 順次復旧させており、現在は放射線検査で使う一部の機器を除いて使用できる。しかし、ウイルスの拡大を防ぐために電子カルテや検査機器同士の接続は現在も遮断。診察内容を電子カルテに反映できず、診療に時間がかかるため、新規や救急の患者は原則受け入れていない。

 病院は市中心部にあり、内科、外科、産婦人科、小児科など22科413病床がある。外来患者だけでも1日平均約500人が利用。このうち新規患者は約90人に上るという。

 木下常伸事務部長は「市民の皆さまにご迷惑をおかけし、申し訳ない。原因を特定し、セキュリティーを強化するなど対策を考えたい」としている。