通算233本塁打のゴンザレスがカブスとマイナー契約へ

日本時間5月31日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、カブスは先日インディアンスを解雇されたばかりのベテラン外野手、カルロス・ゴンザレスとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ゴンザレスはまずAAA級アイオワに合流し、早い段階でメジャーのベンチ要員に加わることが予想されている。

オールスター・ゲーム選出3度、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞3度の実績を誇る33歳のゴンザレスは、昨季終了後にロッキーズからフリーエージェントとなったあと、なかなか契約が決まらず、日本時間3月20日にインディアンスとマイナー契約。レギュラーシーズン開幕後の日本時間4月15日にメジャー昇格を果たして30試合に出場したが、打率.210、2本塁打、OPS.558と期待に応える結果を残すことができず、日本時間5月23日にDFAとなり、その後解雇されていた。

カブスは現在、ベンチの最後の1枠をジム・アドゥシとマーク・ザグーニスが争っている状況であり、ザグーニスにAAA級でコンスタントな出場機会を与えるために今のところはアドゥシがメジャーのロースターに入っているが、ここに実績豊富なゴンザレスが加わることでベンチの質は間違いなく向上するだろう。また、AAA級で調整中のイアン・ハップを無理に昇格させず、引き続きAAA級で実戦経験を積ませることができるようになる点もゴンザレス加入のメリットと言える。

打球の平均初速度が昨季の89.4マイルから86.6マイルに低下し、空振り率が昨季の14.8%から17.0%に上昇するなど、データ的には衰えが見られ、ゴロ率58.3%もキャリア平均(46.1%)を大きく上回っているため、今後どこまでパフォーマンスを向上させられるかは微妙なところ。2010年にリーグ最多の197安打を放って首位打者(打率.336)に輝いた男がナ・リーグ中部地区の首位を走るカブスで意地を見せられるか注目したい。

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