リカルド「ピットストップは正しいタイミングではなかった」と認める。序盤のポジションアップも実らず

 ルノーのダニエル・リカルドは、先週末の第6戦モナコGPで、セーフティカー(SC)出動中にピットストップを行うことについて間違っていると感じていたという。

 6番手から決勝レースをスタートしたリカルドは、ターン1でケビン・マグヌッセン(ハース)をパスして5番手に浮上した。

 しかしレース序盤にSCが出動した際、チームはリカルドをピットに入れるという決断を下した。これによりリカルドは大きくポジションを落とし、13番手でコースに復帰した。

 その後トラフィックに引っかかったリカルドだが、9位に入賞してポイントを獲得したものの、この結果はリカルドにとってほんの少しの慰めにしかならなかった。

 リカルドは、「戦略ミーティングでは、ターン1でケビンをオーバーテイクすることをかなり重視していた。ある程度のプレッシャーはあったけれど、あれが僕たちの目標だった」と説明した。

「5番手でターン1の出口を抜けることができた。だけど5番手になった時点で、もうトップ4には手が届かなかった」

「SCが出動して、ピットへ入るように言われた。だけど正直、ピットに入ってすぐに、正しいタイミングではなかったと思った。というのもタイヤは問題なく機能していたし、僕たちにはペースがあったからね」

「ここではトラックポジションが全てだけど、あまりにも早い段階でレースを諦めるのは間違いだと思う」

 実際に、リカルドをピットに入れるという決断は、喉から手が出るほどポイント獲得を必要としていたチームとリカルドにとって大きな間違いだった。

「とてもがっかりしている。今日は5位か、どんなに悪くても6位に入賞する大きなチャンスを逃してしまった」

「スタッフと一緒にこの状況を理解する必要がある。フラストレーションを感じているよ。本当に大きな結果を残すことができるはずだったからね」

「僕たちにはかなり良いマシンがあったと思う。レースではミディアムタイヤを履いて50周くらい走ることができたし、最後の数周は自己ベストタイムを記録した」

「間違いなく9位よりも良い結果になったはずだった。そうならなかった理由を見つけ出して、もっと良くしていこう」

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