「やりたいこと」実現しよう 世知原の古民家で“場づくり”プロジェクト進行中

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いろりを囲んで談笑する岩下さん(右)と小林さん=佐世保市世知原町槍巻

 長崎県佐世保市世知原町槍巻の古民家再生を通し、自分のやりたいことをかなえる場づくりを進めるプロジェクトが始まっている。共同代表の岩下直人さん(60)は「何かやりたいと思う人がここでたくさん実験をして、さまざまなことを発信する拠点にしたい」と話している。

 築約115年の木造平屋。もともと別の所有者がビジターセンターとして活用。五右衛門風呂を利用できる昔の暮らしや自然を体験する場所として、子どもたちに親しまれてきた。しかし売却と解体の話が持ち上がった。

 「この場所が無くなるのはもったいない。この家を古民家再生の成功例にしたい」。こう考えた岩下さんは、所有者から借り受け、知人の画家、小林晃さん(45)と共同で取り組み始めた。

 プロジェクトは、古民家の改修をしながら、手間暇をかける楽しさに気付いてもらったり、何かやりたいことを実現したりする環境をつくる狙い。知り合いなどを通じ世知原の若手を中心に約10人が集まった。地元のパティシエによるお菓子作りワークショップや、写真展、世知原の植物をモチーフにした絵画展を開き、参加者のやりたいことを実現してきた。

 今後は自然体験イベントやアートのワークショップなどを企画。交流の輪を広げていく。岩下さんは「最終的には町のキーマンを育て、地域の活性化につなげたい。やりたいことを世知原から発信してほしい」と笑顔で語った。プロジェクトの活動はフェイスブックページ(https://www.facebook.com/CabeCholo/)で閲覧できる。

岩下さんらが場づくりを進めている古民家=佐世保市世知原町槍巻