飲酒運転取り締まり強化 田辺署、検挙相次ぐ

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検問で通行車両を調べる田辺署員。同署は管内の各地で検問を実施している(和歌山県田辺市内で)

 5月は和歌山県田辺市内で飲酒運転の検挙が相次いだ。検問を突破して逃走したり、児童をひき逃げしたりするなど、悪質なケースもあった。田辺署は飲酒運転の根絶に向けて取り締まりを強化しており、同署交通課の大江澄享課長(39)は「絶対に飲酒運転はしないで」と訴えている。

 田辺署によると、18日午後2時10分ごろ、田辺市明洋2丁目の住宅地で、近くに住む小学1年生の男子児童(6)が軽貨物車にはねられた。児童は足の骨を折る重傷を負ったが、車を酒気帯び運転していた男(52)は逃走。男はその後現場に戻り逮捕されたが、調べに対し「酒を飲んでいるのがばれたくなかった」などと話しているという。

 25日午前1時半ごろには、田辺市東陽で乗用車を酒気帯び運転していた男(29)が検問を無視して逃走。近くの住宅地に逃げ込んだが、署員が追跡してまもなく道路交通法違反の容疑で逮捕した。このほか、19日深夜にも田辺市内で酒気帯び運転をした20代の男を検挙しており、18日からの約1週間で飲酒運転の検挙が3件続いたという。

 道交法では、酒気帯び運転は3年以下の懲役か50万円以下の罰金、酩酊(めいてい)状態で車を運転する酒酔い運転は5年以下の懲役か100万円以下の罰金と、厳しい罰則が明記されている。また、飲酒運転をすれば運転免許の停止や取り消しといった行政処分も受けることになる。

 後を絶たない飲酒運転の撲滅に向けて県警は3月から、交通指導課に「飲酒運転等取締係」を設けるなど新しい体制をスタート。田辺市では田辺署と協力して、飲食街「味光路」などで重点的に取り締まりを強化。同署では管内各地で検問も実施している。