松沢氏、維新から出馬で調整 参院神奈川選挙区

松沢成文氏

 今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)で、出馬予定の現職・松沢成文氏が、所属する希望の党ではなく参院で統一会派を組む日本維新の会から出馬する方向で調整していることが31日、分かった。維新も松沢氏の擁立に向けて準備を進めている。複数の関係者が明らかにした。公認発表は6月中旬になる見込み。

 松沢氏は同日、神奈川新聞社の取材に対し、離党など具体的な手続きはしていないとした上で、「維新を中心とした第三極の結集が重要だ」と述べた。

 同氏は「フリーな立場で第三極づくりを模索したい」として、5月28日に希望の代表を辞任した。新代表の中山成彬氏は30日、参院選で候補者を擁立しない方針を表明。党所属議員は衆参5人だが、参院選で改選となる3人のうち松沢氏を除く2人は既に不出馬を表明しており、参院選後には政党要件を失う可能性が高まっていた。

 神奈川選挙区ではこれまで、自民、公明、立憲民主の各党が現職の公認を決めており、国民民主党と共産党、二つの諸派がそれぞれ新人擁立を発表。計8人が出馬予定で、さらに社民党が擁立作業を進めている。

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