松浦家の武具や衣装 平戸・松浦史料博物館で企画展

甲冑を前に来場を呼び掛ける久家学芸員=平戸市、松浦史料博物館

 室町時代から江戸後期にかけ、平戸藩主の松浦家で使用された武具や、衣装類の絵図など計25点を集めた企画展「武家の装い」が、長崎県平戸市鏡川町の松浦史料博物館で開かれている。30日まで。
 久家孝史学芸員(51)は「武骨な印象がある武将だが、自分を引き立てる道具類などにこだわったことを知ってほしい」と語る。
 室町時代、武将が宴会などに臨む際、急な襲撃に備え衣装の下に着用した甲冑(かっちゅう)の「腹当(はらあて)」や、第10代藩主の義父、松平定信が甲冑など全国の優品を調べ、画家の谷文晁ら(ぶんちょう)に模写させ編さんした図書「集古十種」を展示。「集古十種」など4点は同館では初公開になる。江戸後期の奇抜なデザインの陣羽織計84点を収めた絵図「陣羽織図」も並ぶ。
 毎月第3日曜は、平戸市民に限り入館無料(身分証が必要)。同館(電0950.22.2236)。

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