<東京五輪・パラ>聖火、被災地くまなく ルート概要発表

©株式会社河北新報社

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は1日、五輪の聖火リレーのルート概要を発表した。来年3月26日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)をスタートし、47都道府県を121日間で約1万人がリレーする。「復興五輪」の理念に沿い、「奇跡の一本松」(陸前高田市)「南三陸さんさん商店街」(宮城県南三陸町)など東日本大震災からの復興を伝える場所をつなぐ。東北の自然や文化の魅力も発信する。

 聖火は3月26日にJヴィレッジをたち、南下した後、震災で事故を起こした東京電力福島第1原発が立地する大熊町など福島県浜通りを北上。27日は相馬市から福島市などを通り会津若松市の鶴ケ城に着く。28日は南会津町から須賀川市などを経て郡山市まで走る。

 聖火は6月7日に再び東北入り。山形県西川町から米沢市を経て山形市へ。8日は天童市から新庄市に北上し、鶴岡市の出羽三山神社から酒田市までつなぐ。

 翌9日は秋田県の湯沢市から由利本荘市、仙北市の角館武家屋敷などを巡り秋田市に到着。10日は潟上市から県北部を横断し鹿角市の花輪スキー場に向かう。

 11日は青森県に移り、弘前市を起点に白神山地、津軽半島などを巡って青森市に着く。12日は、むつ市から十和田市の十和田湖などを経由して八戸市まで続く。

 北海道に渡った後、6月17日には岩手県に入る。雫石町から県北部を横断し沿岸の久慈市へ。18日は岩泉町から震災で甚大な被害に遭った陸前高田市まで南下し、奇跡の一本松などを駆け巡る。19日は一関市から世界遺産の平泉町の中尊寺などを通り盛岡市に至る。

 20日は宮城県沿岸被災地に移動。気仙沼市をたち南三陸町の南三陸さんさん商店街、石巻市などを回り女川町に達する。21日は東松島市、松島町などをリレーし利府町へ。22日は山元町から震災がれきで造られた岩沼市の千年希望の丘などを巡る。最終地点は仙台市青葉区の勾当台公園。

 全国では16年の熊本地震で被災し復旧工事が続く熊本城や、昨年7月の西日本豪雨で復旧作業が続く広島県南部が入った。世界遺産は富士山(静岡県、山梨県)、今夏に登録が決まる見通しの百舌鳥( もず )・古市(ふるいち)古墳群(大阪府)も盛り込んだ。

 詳しい経路は12月末までに決める。リレーが通過する市区町村は国内全体のほぼ半分の857。来年7月24日の開会式で新国立競技場の聖火台に点火する。