長崎くんち小屋入り 令和最初 成功を祈願

清祓で稽古の安全と奉納踊りの成功を祈願する踊町関係者=長崎市、諏訪神社

 長崎の秋の大祭、長崎くんち(10月7~9日)の稽古始めに当たる「小屋入り」が1日、長崎市上西山町の諏訪神社などであり、五つの踊町関係者らが、大役の無事達成を祈願した。
 小屋入りは江戸時代、踊町が6月の吉日を選んで小屋を建て、身を清めて稽古に専念していたことに由来する行事。紋付きはかま、華やかな着物姿などに身を包んだ各踊町の役員、出演者らが同神社や鍛冶屋町の八坂神社で清祓(きよはらい)を受けた。午後からは年番町などの関係先にあいさつ回りをする「打ち込み」に向かい、街中に美しいシャギリの音色や、勇ましい太鼓の音を響かせた。
 今年の幹事町、魚の町の江崎淑夫自治会長(77)は「令和最初の奉納踊りができるのは光栄なこと。稽古の成果を十分に発揮し、いい奉納ができればと思う」と意気込んだ。

 今年の踊町と演(だ)し物は次の通り。
 ▽今博多町「本踊(ほんおどり)」▽魚の町「川船」▽玉園町「獅子踊」▽江戸町「オランダ船(せん)」▽籠町「龍踊(じゃおどり)」

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