メクル第372号 最高の演技できた!長与小6年、太鼓山を披露

6年生が力を合わせて披露した太鼓山。観客から「モッテコーイ」の声が上がった=長与町立長与小(堤利裕さん提供)

 西(にし)彼杵(そのぎ)郡長与(ながよ)町立長与小(浜田浩一(はまだこういち)校長、901人)の6年生が5月20日、運動会で恒例(こうれい)の「太鼓山(たいこやま)」(コッコデショ)を披露(ひろう)。観客からアンコールを意味する「モッテコーイ」の声が飛び交いました。
 「アーアヨーヤーサー」。太鼓の音とともに6年生164人の声が一つになり、太鼓山が入場。全員、背中(せなか)に「絆(きずな)」の文字が入った白い法被姿(はっぴすがた)です。担(かつ)ぎ手たちは「コッコデショ」のかけ声で太鼓山を放り上げ、次の瞬間(しゅんかん)、片手(かたて)でぴたりと受け止めました。大きな見せ場です。
 「太皷山(たいこやま)」は、長崎市の諏訪(すわ)神社の秋の大祭、長崎くんちで「椛島(かばしま)町」が7年に1度奉納(ほうのう)する演(だ)し物です。担ぎ手などとしてこれまでに4回、長崎くんちを経験(けいけん)した堤利裕(つつみとしひろ)さん(54)らが約1カ月間、学校で指導(しどう)しました。
 「私(わたし)は常(つね)に本気」と話す堤さんは、最後の稽古(けいこ)で「仲間を信じ、覚悟(かくご)を持って決めてください」と児童に話しました。本番ではその言葉通り、大成功に終わりました。
 後日、ふり返りの時間があり、堤さんは「君たちが一つになった瞬間でした」と全員のがんばりをたたえました。6年生は「最高の演技(えんぎ)ができた」「仲間と協力することの大切さや、全力で取り組んだ後の達成感を味わえた」などと感想を発表。最後に、大きな声で「ありがとうございました」とお礼を言いました。

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