横浜能楽堂で即位を祝う琉球舞踊 紀子さま、眞子さまも鑑賞

特別企画公演鑑賞のため、横浜能楽堂を訪れた皇嗣秋篠宮妃紀子さまと眞子さま=横浜市西区

 横浜能楽堂(横浜市西区)で2日、天皇陛下の即位を祝う特別企画として琉球舞踊の公演が開かれた。皇嗣(こうし)秋篠宮妃紀子さまと長女眞子さまも訪れ、退位した上皇さまと上皇后美智子さまにゆかりのある「歌声の響(ひびき)」「今帰仁(なきじん)の桜」などを鑑賞された。

 両作品とも、上皇さまが皇太子時代に詩を作った琉歌。「歌声の響」は1975年、上皇さまがハンセン病の国立療養所「沖縄愛楽園」(名護市)の入所者と交流した際の情景を詠み、美智子さまが曲をつけられた。

 公演で踊り手を務めたのは琉球舞踊家の志田房子さんで、編曲・振り付けも担った。三線(さんしん)や笛が奏でる沖縄の優雅な音色に合わせ、繊細で荘厳な舞を披露した。

 このほか、「かぎやで風」「前の浜(めーぬはま)」「作田(つぃくてん)」など祝いの席で舞われる演目で構成。若手からベテランまで第一線で活躍する舞踊家たちの踊りに、紀子さまと眞子さまも繰り返し拍手を送られていた。

 特別企画公演は7月20日に2回目として、大正天皇即位の際に創作された能「大典」を上演。チケットは完売している。

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