取り調べ中、容体急変で死亡 川崎・麻生署で男子大学生

 県警は1日、5月に川崎市麻生区内で器物損壊容疑で逮捕された後、麻生署での取り調べ中に容体が急変し、医療機関で治療を受けていた男子大学生(21)=同区=が死亡したと発表した。今後、司法解剖して死因を調べる。当時、大学生が暴れるなどしたため、複数の警察官が体を押さえていたといい、容体急変との因果関係も調べる。

 県警によると、大学生は5月19日午後6時25分ごろ、同区の路上で、走行していた乗用車の前に立ちふさがり、ボンネットに体を乗せて、水筒でフロントガラスを割ったとして、乗用車の男性に取り押さえられた。署での取り調べ中に暴れたり、大声を出したりしたため、複数の警察官が体を押さえていたが、意識を失うなどしたため同日夜に釈放した上で医療機関に搬送されていた。

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