「ボンズ級」!? 全米ドラ1候補の大学生強打者に満塁で申告敬遠、大きな話題に

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オレゴン州立大のアドリー・ラッチマン【写真:Getty Images】

全米ドラ1候補のラッチマンは「バリー・ボンズ級の恐怖を呼び起こす」

 米大学野球で、米ドラフト全体1位候補の強打者が満塁の場面で申告敬遠されるという場面があった。米メディアは「バリー・ボンズ級」と“大絶賛”。NCAA(全米大学体育協会)が公開したこのシーンの動画は再生回数150万回に迫る勢いとなっている。

 これが全米ドラ1候補の恐ろしさだ。5月31日(日本時間1日)に行われたシンシナティ大-オレゴン州立大の一戦。3点を追うオレゴン州立大は7回、無死満塁の絶好機を作った。ここで打席には主砲のアドリー・ラッチマン捕手。ホームランが飛び出せば逆転という場面で、シンシナティ大は申告敬遠を選択した。球場が大歓声に包まれる中、三塁走者がゆっくりと生還。逆転満塁弾よりも押し出しで1点を失うほうがマシとシンシナティ大は判断した。

 MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「バリー・ボンズ級の恐怖を呼び起こすオレゴン州立大のアドリー・ラッチマンに注目する時である」とのタイトルで、この“プレー”について特集。そして、「オレゴン州立大のアドリー・ラッチマンは次のバリー・ボンズか? このスラッガーの捕手はビーバーズ(オレゴン州立大のチーム名)で驚異的なシーズンを送っており、今年のドラフトで1位指名されると予想されている。そして、金曜日の夜、彼はバリー・ボンズ級の待遇を受けた」と伝えている。

 メジャー史上最多の通算762本塁打を放ったバリー・ボンズは、通算2558四球も史上最多だった。そして、敬遠四球688個も同じく史上最多。1998年には満塁で敬遠され、大きな話題となった。なお、ボンズは2004年にはシーズン232四球を選んだが、そのうち120が敬遠四球。出塁率は実に.609に達し、OPS(出塁率+長打率)は1.422を記録した。これらも全てシーズン記録として史上最多の数字だ。

 記事では、この試合のラッチマンの「タイムリー敬遠」を紹介した上で「今季現時点で、ラッチマンは56試合で75四球であり、そのうち24つは敬遠である」として、「ラッチマンは大学野球184試合で155四球、四球率84.2%」「ボンズは通算2986試合で2558四球、四球率85.6%」と2人を比較。「ラッチマンのサンプルが小さいことは理解している」とした上で「かなり近い」と結論づけている。

 最後は「ラッチマンは期待に応え、長くボンズが担っていた役割を引き継ぐだろうか? それは近いうちに分かるだろう」と、メジャーでの「ボンズ級」の活躍に期待しているが、果たして今年の全米ドラ1候補はどんなキャリアを送るのか。なお、試合は満塁敬遠策を選択したシンシナティ大が7-6で勝利。しっかりと白星に結びつけている。(Full-Count編集部)