シーバスフィッシングを始めてみよう!!ステップ①【ゼロから始めるソルトルアーフィッシング】

東京や大阪など都市部の港湾エリアでも釣りが成立するとあって、人気の高いシーバスフィッシング。果敢にルアーを追い、激しくエラ洗いする姿はとてもエキサイティングであり、手軽に大型が狙えるところも魅力のひとつとなっている。

攻略法やルアーは多様だが、まずは“最初の1尾”を目指す!

 都市部の港湾エリアなど、身近なフィールドで狙うことのできるシーバスはソルトルアーターゲットの中でも1、2を争う人気魚種だ。多少グルメな一面も持ち合わせるが、基本的にはルアーを果敢に追い、ひとたびヒットすれば、エキサイティングなファイトで釣り人を魅了する。それ故、ファンも多く、歴史も長いシーバスルアーフィッシングは、今日に至るまで細分化&先鋭化され続けてきた。釣法やルアーの種類も多岐に渡り、これから始めてみよう、と考えているエントリーユーザーにとっては、ハードルの高さを感じてしまうかもしれない。 
そこで、ここではステップ①、ステップ②と2回に分けて、“まず最初に抑えておくべき”要素を厳選してご紹介”。性質や時期的な要素、どんな場所を狙えば釣れるかなど、ビギナーが1尾に近づくための情報をまとめていく。試行錯誤するのは1尾を釣り上げてから。最初の感動と経験がさらなる釣果へと導いてくれるはずだ!

どんなターゲット?

スズキ 食物連鎖の上位に君臨

ターゲットを捕食するための大きな口に、美しい銀鱗。釣り人からはシーバスの愛称で親しまれているが、スズキ目スズキ科スズキ属のスズキという魚のことを指す。シーバスというとマルスズキを指すことが多いが、このほか、ヒラスズキ、タイリクスズキの計3種が国内に存在する。また、地域によって呼び名が変わるが、一般的にはセイゴ、フッコ、スズキとサイズと共に名が変化していく出世魚でもある。

どんなルアーを使うの?

多種多様なルアーが存在する

シーバス用のルアーは基本的にただ巻きで釣れるものがほとんど。投げて、巻くだけというシンプルさもこの釣りの魅力となっているのだが、問題はその種類である。王道のミノーを始め、シンキングペンシル、バイブレーション、ワームなど様々な種類が存在し、さらにその中でもフローティング(浮くタイプ)、シンキング(沈むタイプ)、サスペンド(浮きもせず沈みもせず水中で留まるタイプ)など、タイプも細分化されている。
実際にどんなルアーを選択すればよいかは、下記にて上州屋戸塚原宿店スタッフ・綱島成樹さんのエントリー向けのルアーチョイスを参考にしていただきたい!

港湾部/昼 PB-24パワーブレードレアメタル【コアマン】
港湾部/夜 ローリングベイト77【タックルハウス】
河口付近 ビーフリーズ78S【ラッキークラフト】
河口付近 サイレントアサシン【シマノ】
バチ抜けパターン ベイルーフ マニック【デュオ】

種類やタイプは多いものの基本はただ巻きで使える
綱島さん「洗練され、細分化されてきたシーバスの釣りは、極めて多くの種類のルアーが存在します。”とりあえずこれを持って行ってください”と一口に言えない部分もありますが・・・いくつかのシチュエーションごとに定番の売れ筋を厳選してみました。ポイントに合わせて、サイズやタイプをいくつか揃えておくことをオススメします。バチパターンに対応したルアーの代表格でもあるデュオのマニックなど、サイズ展開が豊富なものも多いですよ」

綱島成樹さん

上州屋戸塚原宿店スタッフ。アジングを得意とするが、メバルやシーバス、クロダイ、タチウオ、アオリイカなど幅広いジャンルのソルトルアーゲームに精通する。

タックル(仕掛け)

8ft~9ftまでの長さのロッドが主流だが、港湾部では短め、河口周辺では長めのロッドが扱いやすい。スピニングリールは3000番が基準となる。ラインはエギング同様にPEラインとフロロカーボンラインがオススメだが、リーダーはやや太めのものを選択しよう。

メインラインとショックリーダー(フロロカーボンライン)の接続について

別名8の字ぐるぐるノット

①リーダーで8の字を作り、下側→上側→下側の順にPEラインを通す。②PEの先端をリーダーに8回巻き付ける。③ハーフヒッチで仮止めする。④反対方向に折り返すように8回(同じ回数)巻き付ける。⑤PEの本線と同じようにリーダーを8の字の輪の中に通す。⑥PE2本とリーダーの先端部の3方向を締める。⑦リーダーにハーフヒッチで5~8回編み込んでいく。⑧リーダーを外し、PE本線にのみ5~8回ハーフヒッチで編み込んでいく。⑨余分な部分をカット⑩完成

あると便利なグッズ

ランディングネット

対象魚も50㎝を超えてくると、引き抜くこと自体が難しい。大型のランディングネットはぜひ揃えておいてもらいたい。足場の高い場所での釣りがメインになるようであれば、グリップシャフトは伸縮式のものを。

フィッシュグリップ

シーバスのエラやヒレに触れると怪我をする恐れもある。ランディング後に暴れることもあるので、ルアーを外したり、記念撮影を行ったりする場合ことを考えると持っておくと便利。

ヘッドライト

釣りやすい時間帯が朝夕のマヅメ時やナイトゲームに絡んでくるので、ヘッドライトはぜひとも準備したい。港湾部で明かりが多い場所でもやはり夜の釣りでは活躍の場が増えてくる。

プライヤー

釣り上げたシーバスの口からルアーを外す際は素手だと危険。さらにルアーのフックをチェンジする時にも活躍してくれる。ケース入りのものであれば、腰付近に装備することで扱いやすくなる。

東京湾はお台場付近でキャッチされた1尾。ナイトゲームでキャッチした1尾だが、日中に釣り上げたとすれば「こんなところにこんな魚が!?」と道行く人たちの注目の的になる!

次回のステップ2ではシーバスの釣り方や釣れるポイント、エキスパートの㊙ポイントなどをご紹介します!

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