木村拓哉が冷徹な教官役で生徒をふるいにかける! 警察小説「教場」初映像化

木村拓哉が、フジテレビ開局60周年特別企画として来春2夜連続で放送されるドラマ「教場」(放送日時未定)に主演する。

同作は作家・長岡弘樹氏による同名警察小説を原作に、極限状態を生き抜く生徒それぞれのよこしまな思惑を、監察力に長けた教官が暴いていくミステリー作品。木村は主人公のカリスマ教官を演じ、検事、総理大臣、天才外科医、ボディーガードなど多彩な主人公を演じてきた木村が、“謎に満ちたヒール”として、他を寄せ付けないすごみのある圧倒的な姿で冷酷無比な役どころに挑戦する。脚本を務めるのは「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一で木村とは初タッグとなる。

舞台は木村演じる風間公親が教官を務める警察学校・初任科第198期短期課程。「警察学校は、優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適性のない人間をふるい落とす場である」と考える風間は、生徒がトラブルに見舞われた途端、退校届を突きつける非情な男でもある。さまざまな事情を持った生徒たちが、警察学校という名のサバイバルゲームを生き抜くための試練に挑んでいく。

木村は、脚本完成前から警察学校へ視察に訪れ、クランクイン前には警察学校の所作訓練にも積極的に参加。生徒役のキャストと共に厳しい訓練を通して役柄を掘り下げた。木村は「警察という組織を描いている作品は数多くあるのですが、今作は内容が非常に刺激的だと思いました。クランクインするずいぶん前から、すぐ10分後にでも撮影を始めたいという気持ちでいました」とやる気十分。

役柄については「風間は非常に動物的な感覚を持っていると感じました。今の世の中の方針とは真逆だとは思うのですが、肉体的にも精神的にもすごく相手に対して間合いを詰めた状態で教育・指導していく人です。教官という立場ながら退校届をすぐに生徒につきつけるというのが一つのポーズとしてあるのですが、警官を育成していくという点では一切手を抜いてない。キャラクターとしては非常に魅力ある人物像だと思います」と分析。

見どころについては「もうありすぎて…(笑)。非常に中身が濃くて、いろいろなエピソードがあるのでどれも楽しみです。所作指導で少し動いただけで、普段全く使っていない筋力・エネルギーが必要なのだと体感しました。フィクションではありますが、警察の方々が通ってきた場所を僕らで今、作っているというのが非常に責任も感じるし、楽しみでもあります」と全身全霊で取り組んでいる。

放送に向けては「おそらく見たことのない、味わったことのない作品になると思うので驚く方が多いのではないかと思います。作る側としては、僕らの責務として全力で作品を作るしかないので、楽しみに待っていていただけたら」とアピールしている。

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