現在開催中のU-20ワールドカップ ノルウェー対ホンジュラス戦において、歴代最多記録となる1試合9得点をあげたFWアーリン・ホーラン。
1997年のアダイウトンを超える脅威の記録を残し、大会得点王確実と言われる彼は何者なのだろうか?
ノルウェー代表は残念ながらグループステージで敗退してしまったが、改めて紹介しておきたい。
生まれはイングランド
国籍はノルウェーであるが、2000年7月にイングランドのリーズで生まれた。
父アルフ=インゲ・ホーランもノルウェー代表歴があるサッカー選手で、1997年から2000年までアーリンの出生地であるリーズでプレー。2000年からはマンチェスター・シティでプレーしていた。
アルフ=インゲと言えばマンチェスター・ユナイテッド戦でロイ・キーンによって大怪我を負わせられたことから確執があることで知られている。
そのため父は「マンチェスター・ユナイテッドが嫌いだ」と公言している。息子であるアーリンは父がプレーしていたリーズのサポーターであったそうだ。
「イブラヒモヴィッチの後継」とも
すでに190cm以上の体格を持つホーランは国籍こそ違えど「イブラヒモヴィッチの後継」と呼ばれることも多いストライカーである。
巨体であるがヘディングや電柱役というわけではなく、自ら推進力を生かしてドリブルしたり、アクロバティックなシュートを見せたりと豪快なプレーが特徴。身体能力と足技を活かすタイプと言え、スケールの大きさが魅力だ。
U-15~U-21代表まで各年代の代表にコンスタントに招集されている。その期待度は非常に高い。
日本代表FWとも同僚
ブリンという小さなクラブの下部組織出身であるが、モルデを経て若くしてレッドブル・ザルツブルクへ引き抜かれ今に至る。日本代表FW南野拓実とは同僚にあたる。
モルデでは2018年の国内リーグで二桁得点を記録し「ブレークスルー・オブ・ジ・イヤー」に輝いている。
ザルツブルクではまだ出場機会は少なくレギュラー格というわけではないが、同じノルウェー代表FWフレドリク・グルブランセンがいることは心強く、日々成長を続けている。
今大会での活躍がブレイクのきっかけとなるかどうか注目したい。