<福島甲状腺検査>がんと被ばく関連認めず 評価部会が報告

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 東京電力福島第1原発事故当時に18歳以下だった福島県民を対象に、県が県民健康調査として続けている甲状腺検査の評価部会が3日、福島市であり、2巡目検査(2014年4月~17年6月)の結果に関し「甲状腺がんと放射線被ばくの関連は認められない」との報告書を取りまとめた。

 2巡目検査は対象の約38万人のうち約27万人が受診し、71人が悪性・悪性疑いと診断された。国連科学委員会が報告した市町村ごとの推定甲状腺吸収線量を用いて福島県立医大が統計分析した結果、線量が高いほど悪性・悪性疑いの発見率が高くなる関係は確認されなかった。

 3日の会合では一部委員から「(市町村ごとの推定値ではなく)本来は個人の線量を使って分析するべきだ」などの意見が出たが、最終的に現時点では関連は認められないとの結論でまとまった。

 甲状腺検査は現在4巡目まで実施中。評価部会長の鈴木元・国際医療福祉大クリニック院長は終了後の記者会見で「今後の検査(の継続)への影響はない。2巡目検査のデータだけで放射線の影響が未来永劫(えいごう)、見られないと結論付けたわけではない」と述べ、検査結果の蓄積の意義を強調した。