「Play of the Week」はデービスのダイビングキャッチ

日本時間6月4日、メジャーリーグ機構は今季第10週の「Play of the Week」にジョナサン・デービス(ブルージェイズ)が見せた見事なダイビングキャッチを選出した。「Play of the Week」は今季から新設された表彰で、各週の守備面での最高のプレイを表彰するものである。デービスは日本時間5月30日のレイズ戦、1回裏二死一・二塁の場面でアビサイル・ガルシアが放った左中間への長打性の当たりを好捕。抜けていれば間違いなく同点という長打性の当たりをアウトに変え、先発のトレント・ソーントンを救った。

Statcastの計測によると、ガルシアの打球は初速98.8マイル、発射角度が26度で、同様の打球から期待される打率は.520だったという。しかし、推定飛距離400フィートのこの打球を、デービスは見事にダイビングキャッチ。この好捕の際のスプリントスピード28.3フィート/秒はメジャー平均の27フィート/秒を上回っており、また、5.3秒で105フィートをカバーした。時間と距離からStatcastによって算出される捕球可能性は35%だった。

デービスは俊足を生かして打球に駆け寄り、全身をフルに伸ばしたダイビングで同点の2点タイムリー二塁打となるはずのこの打球を好捕。スーパーマンを彷彿とさせるこのプレイを、ブルージェイズの公式Twitterアカウントは「年間ベストキャッチの候補の1つ」と伝えた。なお、デービスは「4つ星キャッチ(捕球可能性が26~50%の打球)」に今季3度挑戦し、3度とも成功させている。スプリントスピードは平均28.2フィート/秒を記録しており、これは規定試合出場数をクリアしているブルージェイズの選手のなかで3番目の数字となっている。チーム有数の俊足を生かした好プレイだったと言えそうだ。

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