並木敏成が全力でオススメする釣果に“直結”するトップウォーターライン3選

ロッドワークを駆使することの多いトップウォーターゲームにおいて、ラインは、アングラーの意思をルアーに伝えて命を吹き込む重要な役割を担っている。ナイロンラインの傑作“マシンガンキャスト”をプロデュースした並木敏成さんはトップのラインを、素材別、ルアー別にどう使い分けているのか?

並木敏成(なみき・としなり)さん
1997年に日本人で初めてB.A.S.S.バスマスタークラシック出場の快挙を成し遂げた伝説のバスプロ。一昨年より、自身三度目となる渡米&B.A.S.S.オープン参戦を再開。常に高みを目指し続ける生粋のアングラーであり、O.S.P代表の顔も持つ。

ナイロンライン

シューター・マシンガンキャスト(サンライン)

並木さんプロデュースのハイクオリティナイロンライン。最新テクノロジーP-Ion加工によるプラズマ処理を施すことで、ライン表面を強靭化。フロロかと感じるほどの耐久性を実現している。

対トップ&巻き物万能ライン!

ナイロンは比重が水に近いため、ルアーにポーズを与えても沈まず、したがって次のアクション時にルアーが水中方向へと引っ張られることがない。トップウォーターで使いやすい万能ラインである。フロッグのように強いフッキングパワーが必要で、なおかつヘビーカバーを狙うような特殊なトップを除くと、使用範囲は広く、迷ったらナイロンを選ぶ。適度に伸びがあるため、ロングキャストで使用する場合はロッドをワンランク硬くするといった配慮が必要となる。

フロロカーボンライン

シューター・FCスナイパー(サンライン)

食わせのフィネスからビッグベイトのパワーゲームまで、ポンド数に合わせたライン特性を100%発揮する設計。クセのつきにくさ、耐摩耗性など、どれをとっても隙がなく、実に使いやすい。

岸釣りトップはコレで対応

水より比重が大きくルアーを止める時間が長いとラインが沈むため、次のアクションでルアーが水中方向へ引っ張られることになる。その特性を生かして、フローティングミノーなどダイブさせるルアーに起用することも。ナイロンに比べると伸びは少なく、岩などハードマテリアルに対する擦れに強い。タックルが制限される岸釣りでは対応幅の広さからフロロを巻いてトップもボトムの釣りもこなすが、ボートで複数のロッドを積めるなら、トップ用にフロロを使うケースは少ない。

PEライン

バススーパーPEライン(サンライン)

ナイロンの約3倍の直強力を持つ、スーパーPEを採用。対候性、耐摩耗性に優れている。独自の表面加工により滑りが良く、飛距離も申し分ナシ。カバー内でのビッグフィッシュとのやりとりもまったく不安を感じない。

限定的だが代用がきかない無二

比重が小さいので水に浮き、伸びがほぼないのでロッドアクションやフッキングパワーがダイレクトに伝わる。鉄鋼や消波ブロックなど硬い障害物との擦れには弱いが、同じ太さなら他の素材に比べて引っ張り強度が高く、フロッグに代表されるカバー攻略に適する。スピニングタックルで虫系やi字系など軽いルアーを遠投したいときにも活躍。ただし、ベイトでは飛距離がちょっと落ちたり、バックラッシュするとスプール内でラインがロックしてしまうなど扱いには慣れが必要。

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