2020年春スタートのNHK連続テレビ小説「エール」のヒロイン発表会見が行われ、主人公・古山裕一（窪田正孝）の妻となる関内音役を二階堂ふみが演じることが決まった。二階堂は「昨日結果を聞いたばかりで、本当なのかな、うそなんじゃないかな、歩いてきて落とし穴があったらどうしようと思っていたのですが、この作品に携わることができて、うれしい気持ちでいっぱいです。窪田さんが演じる裕一さんを1年間、明るく元気に支えていけたら」と喜びを明かした。
ドラマは、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而氏と妻で歌手の金子（きんこ）氏をモデルに、後に作曲家となる福島の老舗呉服店の跡取り息子・裕一と、豊橋に住む歌手を目指す音が文通を経て結婚し、二人三脚でヒット曲を生み出すストーリー。すでに窪田が裕一を演じることが発表されており、音役は2802人によるオーディションを経て二階堂に決定した。
会見では、窪田が「僕の妻となる方をご紹介させていただきます」と二階堂を紹介し、「結婚式みたい」と照れ笑いを浮かべる場面も。窪田は「以前共演したことがあって、彼女のお芝居の繊細さやキャラクターの作り込み方に魅力を感じていた。1年間一緒にできることが幸せですし、2人にしかできない化学反応がいっぱい起きて、作品が盛り上がれば」と歓迎した。
二階堂も「窪田さんはすごく誠実で真っすぐな方という印象。それでいて大胆なところもある。裕一さんにすごくぴったり」と窪田との夫婦役が待ち遠しいようで、オーディションでは歌も披露したことを明かし、「歌を歌うシーンもあり、古関さん作曲の『長崎の鐘』を歌いました。すごく不安でしたが、貴重な経験をさせていただき、この役を絶対にやりたいと思った」とアピールした。
ドラマを制作統括する土屋勝裕氏は「オーディションでは、二階堂さんに渾身（こんしん）の演技を見せてもらった。音に一番ふさわしい女優さんです。歌も歌っていただきましたが、上手でグッときました。ドラマの中でも実際に歌ってもらうことになると思います」と起用理由を明かし、期待を寄せていた。
