【卓球】木原・長崎組 “タピオカ禁止令”で中国撃破<香港OP・女子複>

写真:長崎美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園・左)と木原美悠(JOCエリートアカデミー)/撮影:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>

4日、香港オープンが開幕し、女子ダブルスの予選が行われた。長崎美柚(6月世界ランキング39位・JOCエリートアカデミー/大原学園)/木原美悠(同60位・JOCエリートアカデミー)ペアが、中国の何卓佳(同21位)/QIAN Tianyi (同291位)ペアと対戦した。木原と何卓佳が右シェークバック表、長崎とQIAN Tianyiが左シェーク裏裏と同じ戦型のペア同士の戦いとなった。

長崎が回転量の多いドライブでチャンスメイクし、木原が両ハンドスマッシュで決める展開が上手くはまり、11-3で第1ゲームを先取。2ゲーム目は接戦となったが、8-8、11-10と二度の激しいラリー戦を制した日本ペアがこのゲームも奪取。目の肥えた地元香港のファンも両ペアのハイレベルな攻防に歓声をあげる。

3ゲーム目、5-3日本ペアリードで中国ペアがたまらずタイムアウトをとるも、日本ペアは流れを渡さず一気に10-3とする。最後は木原のフォア強打が決まり、中国ペア相手に3-0のストレート勝ちを決めた。

長崎・木原ペア 試合後のコメント

写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー・左)と長崎美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/撮影:ラリーズ編集部

長崎は「中国選手に対し、プレッシャーを感じ過ぎることなく逆に思いっきり向かっていけた。試合前一緒に映像を見て研究し、試合中はお互い話し合い笑顔でプレーしたら調子が良かった。相手は中国ペアなので全部返ってくると思ってしっかり戻れていたのがかえって良かった。クロアチアとスロベニアに続いて優勝したい」と5月に木原とのダブルスで制した2大会を引き合いに出し、意気込みを語った。

パートナーの木原は「(エントリーしているのが)ダブルスだけなので命を賭けるぐらいの気持ちで戦いたい。2人ともタピオカが大好き。練習前のアップの時に『負けたらタピオカ禁止ね』とお互い話したのが良かった。今日は勝てたので香港の美味しいタピオカを飲んで、明日も頑張ります」と大好きなタピオカで自らにプレッシャーをかけていたことを明かした。

オーストリアから出場の浜本由惟のダブルスも勝利

写真:ポルカノバ(オーストリア・左)と浜本由惟(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

オーストリア協会から出場している浜本由惟(同117位・木下グループ)も女子ダブルス予選に出場。ポルカノバ(同22位・オーストリア)と組んだダブルスで、セルビアペアに3-2と辛勝した。

香港OP1日目 女子ダブルスの主な結果

○長崎美柚/木原美悠 3-0 何卓佳/QIAN Tianyi (中国)
11-3/12-10/11-5

○浜本由惟/ポルカノバ(オーストリア) 3-2 LUPULESKU Izabela/LUPULESKU Izabela(セルビア)
9-11/11-9/11-7/10-12/11-5

文:ラリーズ編集部

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