モナ・リザや風神雷神… 世界の名画にペンギン登場 ペンギン水族館で7月7日まで美術展

ダビンチの「モナ・リザの微笑み」を題材にした作品(長崎ペンギン水族館提供)

 長崎市宿町の長崎ペンギン水族館で、美術展「ペンギン美術館」が開かれている。ゴッホやモネなど世界的な名画の一部をペンギンに置き換え、愛らしく、ユーモラスな約30作品が並ぶ。16日は作者のギャラリートークもあり、参加希望者を募集している。

 作者は大阪在住のイラストレーター、松島佳世さん。ペンギンパスティーシュ(芸術模倣)として活動している。個展は2017年度に続き2回目。ペンギンが長崎に来て60周年を迎えることを記念して開いた。

 会場で目を引くのは、クロード・モネの「睡蓮緑の反映」と“コラボ”した新作。長さ約4.5メートルの大作で、同水族館で飼育する9種類のペンギンが悠々と池を泳いでいる。このほか、レオナルド・ダビンチの「モナ・リザの微笑み」は澄まし顔のペンギン、俵屋宗達の「風神雷神」は荒々しさを表現し、作品によってペンギンの表情も大きく変わる。

 歌川広重が長崎の壱岐を描いた作品は、木をペンギンに置き換えた。小さく「ペンギン水族館」も描かれ、細部まで工夫を凝らしている。作品ごとに付いているQRコードをスマートフォンで読み取ると、作品の基になった名画を見ることができる。

 個展は7月7日までで、観覧料は無料(別途入館料が必要)。ギャラリートークは午前11時と午後2時。定員は各30人。希望者は往復はがきで申し込む。

俵屋宗達の「風神雷神」を題材にした作品

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