「紅王」はリンゴじゃないよ 山形県、新品種の名称決定

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山形C12号の名称「やまがた紅王」を発表する吉村知事
サクランボの新品種「やまがた紅王」(右)

 山形県は4日、県が開発した大玉サクランボの新品種「山形C12号」の名称を「やまがた紅王(べにおう)」に決めたと発表した。品種の特徴である実の鮮やかな紅色と大きさが、サクランボの「王様」を思わせることから名付けた。県は2022年の出荷開始、23年からの本格販売を予定している。

 名称は昨年6~7月、はがきやインターネットで公募。全国47都道府県と台湾から1万5034件の応募があり、そのうち先行する商標と重ならない「紅王」が97件と最多だった。国内外に産地をPRしようと「やまがた」を冠した名称に決まった。

 やまがた紅王は、500円玉の大きさを上回る3L(直径28ミリ以上)から4L(同31ミリ以上)の果実が中心。果肉が硬く日持ち性に優れることから、県は将来の輸出を視野に入れており、香港、台湾、中国、韓国でも商標登録を出願した。

 吉村美栄子知事は4日の定例記者会見で「県のサクランボの将来を担う大型新人として、国内外の消費者の心をつかむ品種に育ってほしい」と期待を語った。

 生産は、栽培管理や知的財産保護の観点から登録制で行い、県は来年春までに苗木計約2万本を生産者に供給する。