ディスタイルのルアーを愛用するトップアングラーは多い。その理由は“ここ一番”で釣れるから。オカッパリのカリスマから、トーナメントで大躍進の若武者まで、2人のプロフェッショナルがディスタイルの切り札を、今年度より戦いの舞台をアメリカへと移した青木さんへのエールを込めて紹介する。
川村光大郎の“MY BEST DSTYLE”
川村光大郎(かわむら・こうたろう)さん
岸からバス釣りの魅力を発信し続けるオカッパリのスペシャリスト。岸釣りにかける経験とスキルは右に出るものがなく、2018年は10年ぶりに陸王のタイトルを奪回。ルアーメーカーのボトムアップを主宰し、ルアーの開発にも情熱を傾ける。
レゼルブ
陸王にとって唯一無二!替えがきかない、速くて強すぎないトップウォーター
川村さんが「替えがきかない」ルアーとして挙げたのがレゼルブだ。
川村さん「ただ巻き系トップウォーターの中での羽根モノは好きなジャンルですが、速く引くとアピールが強すぎてしまう。レゼルブはコンパクトで羽根が樹脂製なので、速巻きでも軽快な動きと控えめなサウンドでアピール過多にならず、スピードで騙すことができるところがイイ!ラインを水面につけず、水面から飛び出すギリギリのスピードで泳がせるのが好きな使い方で、じっくり見せると見切るスレバスが本気喰いしてくる威力は、他に替えがききません。レゼルブは青木さんがトーナメントで勝つために作ったルアーのひとつなんでしょうね。新天地のアメリカでも、勝利のためにどんなルアーを作るのか、今から楽しみです」
レゼルブ使用タックル
●ロッド:スティーズ641LFS-SVキングボルトF-スペック(DAIWA)
●リール:イグジストLT2500-C(DAIWA)
●ライン:スティーズフロロタイプフィネス4ポンド(DAIWA)
松本幸雄の“MY BEST DSTYLE”
松本幸雄(まつもと・さちお)さん
淡水、海水を問わず幅広い魚種のルアー釣りで豊富な経験と知識を持つマルチエキスパート。旺盛な探究心と魚の気持ちになって釣りを組み立てる独自のルアーフィッシング論を用いて、人には獲れない魚を釣り上げる名手。
ヴィローラ
超フィネス! 超ストロング!ベイトフィッシュを呼ぶ! ストロングな食わせのi字系
松本さん「俺はi字引きで使います。主にリザーバーでルアーが見えるところ。春先から、バスがあまり動きたがらないアフターの時季に有効な超フィネスですが、実は超ストロングアピールです」。
ルアマガ+「その理由は?」
松本さん「生エサアラバマ状態でアピールできるんです。ベイトをまとわせる性能がケタ違いだと思います。でかいバスが居るけど食わない状況に強いですね。フックはノガレス・フッキングマスターライトクラス#1(モーリス)です」。
非凡な手腕を持つ松本さんも青木さんは一目置く存在。
松本さん「状況判断が早く、釣りの精度が高い。陸王で対戦したときも、同じような魚を見つけていたけれど、青木さんはより多くの魚を獲った。正解が狭い状況で、それに合わせていく対応力がすごい」。
ヴィローラ使用タックル
●ロッド:999.9マイスター・ホワイトウルフ66 2ポンドクラス(ロデオクラフト)
●リール:ステラC2000HGS(シマノ)
●ライン:バリバス・アバニソルトウォーターフィネスPE X8 0.3号●リーダー:バリバス・スーパートラウトエリアマスターリミテッドショックリーダー4ポンド(以上モーリス)