診療報酬、8846万円返還へ 公立玉名中央病院の担当医、加算要件満たさず

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 熊本県玉名市の公立玉名中央病院は4日、必要な常勤医を配置せず診療報酬を過大に受給していたとして、総額8846万円を保険者や患者に返還する方針を明らかにした。病院を調査した厚生労働省九州厚生局が5月、担当医を「常勤とは認められない」と通知し、自主返還を求めていた。

 過大受給があったのは「検体検査管理加算」で、専属の常勤医を置くと診療報酬が増える。同病院は2015年4月から嘱託医に検査を担当させ、実際は週4日勤務にもかかわらず、週5日勤務が条件となる常勤医として国に届けていた。

 同病院は残りの1日を「研修日」として勤務扱いにしていたが、九州厚生局は「担当医が就業規則で定められた時間の全てを勤務しているとは言えない」と常勤の妥当性を否定。これを受け、病院は今年2月まで約4年間の加算分を返還すべきと判断した。

 同病院の島崎賢二事務部長は「意図的に欺いたわけではないが、勤務に関する認識が不十分だった。反省し、再発防止を徹底する」としている。

 また同病院は、痛み止めに使う医療用麻薬「フェントス」の貼り薬2枚を5月29日に院内で紛失し、県と県警に届け出たことも明らかにした。県薬務衛生課によると、医療用麻薬は鍵付きの金庫で保管するなど、厳重な管理が法律で義務付けられている。(蔵原博康)

(2019年6月5日付 熊本日日新聞朝刊掲載)