小田急線愛甲石田駅、混雑緩和へ整備 利便性向上目指す

一般車両が右端のバスレーンに進入し、路線バスと入り乱れる愛甲石田駅北口広場の様子 =厚木市愛甲

 神奈川県厚木市は、小田急線愛甲石田駅(同市愛甲)周辺で朝夕の通勤・通学ラッシュ時に生じている車と人の混雑を緩和し、駅利用者の利便性向上を目指す。北口広場のバスレーンで路線バスと一般車両が交錯している現状を解消するため、一般車両の乗降レーンを2カ所に増やす。また駅近隣の愛甲宮前交差点が歩行者と車で混み合っていることから、交差点に架かる歩道橋の改良に取り組む。

 市が管理している北口広場にはバスレーン、一般車両の乗降用レーン、タクシーの待機用レーンが1カ所ずつ設けられている。一般車両レーンは7台ほどが並ぶといっぱいになることなどから、一般車両がバスレーンに進入し、路線バスと入り乱れるケースがある。

 そこで市は、タクシーの待機用レーンを一般車両用に転換。新たな待機用レーンは、2018年度に約1億4200万円で取得した北口広場の隣接地(約650平方メートル)に暫定的に整備する。

 待機用レーンは19年度中に着工し、20年度に完成予定。この工事に伴い、新たな一般車両レーンの利用開始も同じ20年度からとなる見通しだ。

 また市では、同駅近くの愛甲宮前交差点の歩道橋について新たな階段の設置にも取り組む。

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