【機内食ルポ】欧州の5つ星エアライン、ルフトハンザドイツ航空羽田=フランクフルト線

5つ星エアライン、ルフトハンザドイツ航空

ルフトハンザドイツ航空は、ドイツのフラッグシップキャリア。

イギリスの航空サービスリサーチ会社であるスカイトラックス社により、ヨーロッパで唯一の5つ星エアラインに認定されているほか、航空業界誌エア・トランスポート・ワールド(ATW)によって「エアライン・オブ・ザ・イヤー 2019」にも選出された、高いブランド力を誇る航空会社です。

日本では、羽田=フランクフルト線、羽田=ミュンヘン線、関西=ミュンヘン線、名古屋=フランクフルト線の4路線を展開。ヨーロッパ内の路線も充実しており、乗り継ぎを含めれば、ドイツはもちろん、ヨーロッパ各地へスムーズに足を延ばすことができます。

羽田=フランクフルト線

今回筆者が搭乗したのが、羽田=フランクフルト線。ルフトハンザの東京路線は、成田空港ではなく都心に近い羽田空港に就航しているのが嬉しいところ。

往路のLH717便は、14:05羽田発・18:45フランクフルト着。復路のLH716便は、18:10フランクフルト発、翌12:15羽田着です。それぞれ11時間40分と11時間5分の空の旅ですが、往復ともに深夜・早朝の出発や到着がないので、体力的には比較的楽に感じられました。

充実のドリンクサービス

出発空港を離陸して安定飛行に入ると、まずはスナックと冷たい飲み物が出されます。ルフトハンザのオリジナルパッケージに入っているのは、ドイツではおなじみのプレッツェルスナック。香ばしくてほんのり塩味がきいていて、ビールのおつまみに最適です。

ドリンクは、ドイツビールにスパークリングワイン、赤・白ワイン、オレンジジュース、アップルジュース、ウーロン茶など、多彩な品ぞろえ。エコノミークラスでも、おいしいスパークリングワインが追加料金なしで飲めると好評です。

羽田発フランクフルト行き昼食

長距離フライトのため、機内食は往復とも2回提供されます。羽田を離陸して最初に出される食事が、昼食。この日のメインの選択肢は、牛肉のグラーシュとソース豚カツ丼でした。ここでは、よりドイツらしさの感じられるグラ―シュをチョイス。

「グラ―シュ」とはあまり聞きなれないかもしれませんが、ハンガリー料理として有名な「グヤーシュ」といえば、ピンとくるかもしれません。ハンガリーを起源とする牛肉の煮込み「グラ―シュ」は、ドイツでも超定番の料理。お店によって見た目や味は異なりますが、ドイツのグラ―シュは、シチュー風なのが特徴です。

今回の機内食のグラ―シュは、赤ワインの風味が強く、とっても濃厚。ハンガリー料理というよりは、フレンチのようなイメージです。お肉がとろけるように柔らかくて、「ドイツのレストランで出てきそう!」と、予想以上のおいしさに感激しました。

お肉の左横には、ドイツらしく紫キャベツのザワークラウトが添えられていて、口の中をさっぱりとさせてくれます。

メイン以外のメニューは、スモークサーモンとエビののったサラダ、巻き寿司、チョコレートガナッシュケーキという構成でした。

羽田発フランクフルト行き夕食

夕食は、豚の唐揚げ味噌煮込みソースまたは、ボロネーゼソースとパルメザンチーズのリガトーニパスタという選択肢。少々迷いましたが、ここでは豚の唐揚げを選びました。

唐揚げというからには、厚めの衣に包まれているのかと思いきや、意外にも衣は柔らかく、あっさりと食べやすく仕上がっていました。この時すでに遅い時間だったので、夜遅い時間でも食べやすいように配慮されているのでしょう。

メイン以外のメニューも、ロールパン&フルーツと、シンプル。ここで濃厚なチョコレートケーキなどが出てくると重すぎるので、このタイミングでフルーツが出てきたのは、嬉しかったです。

夜食ののちフランクフルトに到着

夕食後しばらくして、さらにおにぎりまたはアーモンドケーキの夜食が登場。個人的にはまったくお腹は空いていなかったのですが、フライト中お腹が空いてしまう人に対し、かなり配慮しているようです。

11時間半以上のフライトを経て、ようやくフランクフルトに到着。機内エンターテイメントが充実していたこともあり、3本も映画を観てしまいました。

フランクフルト発羽田行き夕食

フランクフルト発羽田行きの復路で最初に出される食事は、夕食。メインの選択肢は鶏むね肉のクリームソースまたは牛生姜丼です。ドイツの航空会社ですが、ルフトハンザの日本線は、和食に力を入れているように見受けられます。

筆者が選んだのは、鶏むね肉のクリームソースほうれん草添え。クリームソースはなめらかでおいしかったのですが、鶏肉のサイズが大きかったのが難点でした。いかんせん、エコノミークラスの座席は狭いので、隣の人にぶつからないようナイフを使うのに苦労します。ナイフを使わなくて済むよう、小さくカットされていれば文句なしでした。

メイン以外のメニューは、ミックスサラダに、寿司、ロールパン。寿司は外国人に人気があるからか、往路に続き2度目の登場です。地味なところではありますが、ミックスサラダに添えられていたイタリアンドレッシングのおいしさが印象的でした。

フランクフルト発羽田行き朝食

羽田到着が近づいてくるタイミングで、朝食の登場。時差と睡眠不足でお腹が空いていなかったのですが、それを見越してか、量も少なめでシンプルな内容。炒り卵にハッシュドポテト、細かく刻んだマンゴーにロールパンという構成です。

卵の横に添えられていたトマトソースが手作り風の味で、長時間フライトの疲れが少し癒されました。

安定感抜群のルフトハンザ

筆者にとって、今回のフライトは2度目のルフトハンザ。前回の利用は、もう10年ほど前にさかのぼります。当時に比べると、ルフトハンザの機内食は全体的にレベルアップしたのではないかという印象です。

ルフトハンザに搭乗して感じたのは、安定感。やはり日本の航空会社とはサービススタイルが異なりますが、安全面、サービス面など、色々な意味で安心して利用できます。ドイツはもちろん、ヨーロッパ各地へ出かける際の有力な選択肢ではないでしょうか。

ルフトハンザドイツ航空

https://www.lufthansa.com/jp/ja/homepage

[All photos by Haruna]

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