クルー・ドラゴン爆発現場の整備完了 スペースXら原因解明急ぐ

米スペースXとNASAは、宇宙船「クルー・ドラゴン」爆発現場の清掃が終了したと発表しました。現在、両機関は爆発原因の解明を急いでいます。

4月20日、クルー・ドラゴンはケープカナベラル空軍基地にて、緊急脱出用スラスタのテストを実施していました。しかし実験中にクルー・ドラゴンは爆発してしまったのです。

クルー・ドラゴンは宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)へと輸送するために開発されています。すでに今年3月には、無人状態にて打ち上げから国際宇宙ステーションへのドッキング、そして地球への帰還にも成功しています。

スペースXはNASAとの契約の元クルー・ドラゴンを開発しており、今後は「スーパードラコ(SuperDraco)」スラスタを利用した飛行中の脱出装置のテスト、有人打ち上げテスト「デモ2」、最終的に年内にも宇宙飛行士の輸送ミッションを実施する予定です。またスペースXはクルー・ドラゴンを複数機製造しており、NASAはスケジュールに変更はないと表明しています。

Image: スペースX
■SpaceX, NASA Finish Cleaning Up Site of Crew Dragon Spacecraft Explosion
https://www.space.com/spacex-crew-dragon-explosion-investigation-update.html
文/塚本直樹

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