【中国】トウモロコシの害虫拡大、政府が緊急対策[農水]

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中国農業農村省は5日、南北米大陸原産の害虫、ツマジロクサヨトウによるトウモロコシなどの農作物への被害が拡大している問題を巡り、緊急対策を発表した。全国への拡散防止に向け、使用を奨励する農薬25種類を指定した。

指定した農薬は、インドキサカルブやクロラントラニリプロールなど。被害状況に応じて適切な農薬を使用するよう、農家に指導を行う。

中国では今年1月に雲南省で初めてツマジロクサヨトウが確認されて以降、18省区市へと爆発的に拡散した。

5日付新京報によると、ツマジロクサヨトウは主にトウモロコシや水稲、小麦などイネ科の植物を好み、5月中旬時点の農作物被害面積は湖南省で約1,330ヘクタール、福建省で約6.7ヘクタールなどとなっている。

ツマジロクサヨトウは繁殖能力が高く、成虫の場合1晩で100キロメートルを飛行して移動することから拡散防止は困難であるとされる。中国農業科学院植物保護研究所の江幸福研究員は「トウモロコシの主要生産地である東北地域や華北地域にいったん侵入されれば、深刻な被害を招く恐れがある」と警鐘を鳴らしている。