第22代高校生平和大使 16都道府県から23人選出 過去最多、8月に国連欧州本部へ 

 高校生平和大使派遣委員会(共同代表・平野伸人さんら5人)は5日、長崎市役所で会見し、8月のスイス・ジュネーブの国連欧州本部で核兵器廃絶を訴える第22代高校生平和大使を発表した。5月に発表した長崎県の3人を含め、16都道府県から過去最多となる23人を選出した。このうち男子高校生も5人と過去最多。

 応募総数は約500人。被爆地広島から3人、東日本大震災で被災した岩手、福島からは各2人を選出。長崎県からは鎮西学院高2年の内山洸士郎さん(16)、県立長崎北陽台高2年の田平彩乃さん(16)、活水高2年の橋田晏衣(あい)さん(16)が選ばれている。

 今月15、16日に広島で、8月7~9日に長崎で研修を受け、18日に出国。核廃絶を求める署名を国連欧州本部に届ける。現地では高校生と交流するほか署名活動などをする。

 平野共同代表は「今年のメンバーは特に核兵器廃絶や平和への思いが強く、意識が高い。日本中でこの運動が広がっていると感じる」と述べた。

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