四日市 「核ごみ最終処分」で説明会 NUMOと資源エネルギー庁 リスクの不透明さ指摘も 三重

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【高レベル放射性廃棄物の最終処分について説明を受ける参加者=四日市市安島1丁目で】

 原子力発電環境整備機構(NUMO)と資源エネルギー庁は4日、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分施設の適地を示した日本地図「科学的特性マップ」に関する対話型説明会を三重県四日市市安島一丁目のじばさん三重で開いた。県内では津市に続き2回目。参加者からは地層処分への疑問や、最終処分地が引き受けるリスクの不透明さを指摘する意見が出た。

 対話型説明会は、放射性廃棄物の最終処分について理解を深めてもらおうと平成29年10月以降、NUMOと資源エネルギー庁が福島を除く全国46都道府県で開催。四日市市は全国で92回目となる。

 この日は17人が参加。NUMOの担当者らが最初に約1時間、科学的特性マップや最終処分地の選定方法を説明した。その後、参加者が3つのグループに分かれて意見を述べ、担当者が回答した。

 資源エネルギー庁放射性廃棄物対策課の那須良課長は、放射性物質を固めたガラス固化体を地下300メートルより深い岩盤に埋める地層処分を紹介。「臨界状態になることはなく、爆発することもない」と述べた。

 NUMOの伊藤眞一理事は、重さ約500キロのガラス固化体を4万本以上埋設できる施設を全国で一カ所造ると説明。受け入れ地が決まっている北欧を例に「雇用や地域経済への期待もある」と話した。

 先行事例として北欧諸国が挙げられたことに対し、参加者から「日本は4つのプレートがぶつかり合っている場所。北欧の地層と安定度が違う」と地層処分そのものを疑問視する声が上がった。

 また、別の参加者は「『原子力は安全』と言われてきたが、福島原発事故が起こった」と不信感をあらわに。「リスクがどれくらいあって、万が一何かあったらどう対応するのか事前に示すべき」と主張した。

 担当者は「爆発することはないが、水に溶け出すのを防ぐ必要はある」と説明。「原発事故の反省があり、リスクを示さなければならないと思う。リスクを減らす方法を聞いた上で、判断してほしい」と述べた。