朝の通勤・通学の足を直撃 「まさか市営地下鉄でも」

全線で運転見合わせしていることを駅員から聞き、改札口で立ち尽くす女性通勤客=6日午前6時40分ごろ、横浜市南区の吉野町駅

 横浜市営地下鉄ブルーラインの脱線事故は、朝の通勤・通学の足を直撃した。

 運転見合わせが続く湘南台駅の改札周辺では午前8時すぎ、駅員が10人ほど立ち、他線への振り替え輸送のルート案内や遅延証明書の配布などに追われた。駅員の説明を聞きながら、メールやスマートフォンで関係先とやりとりする人の姿が多く見られた。

 毎朝同駅から舞岡駅までブルーラインを利用している男子高校生は「見通しは立たないが、ひたすら待つしかない。午前中に学校に着ければ良いのだが」と困惑した表情。上大岡駅へ向かう男子大学生は「状況を見ながら1時間程度ここで待つ。それ以上時間がかかれば他線を乗り継ぐ」と話し、駅員の説明に耳を傾けた。

 また発進した直後に事故があった下飯田駅では、近くの相鉄線の駅に足早に向かう姿が見られた。男性役員(62)は「鉄道は一番安全な乗り物だと思っていたが…。シーサイドラインであって、まさか市営地下鉄でもあるとは」と眉をひそめた。

© 株式会社神奈川新聞社