【卓球】前年王者・吉村和弘、連覇に向けて好発進<香港OP・男子>

写真:吉村和弘(東京アート)/撮影:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>

5日の香港オープン、男子シングルスは予選が終了し、吉村真晴(6月世界ランキング32位・名古屋ダイハツ)と吉村和弘(同49位・東京アート)が兄弟そろって予選突破を決めた。

昨年のこの大会を制し、ディフェンディングチャンピオンとして臨む弟・和弘。エリック・ジョウチー(同60位・ブラジル)との予選2回戦、パベル・シルセック(同58位・チェコ)との予選3回戦をともに4-2で勝利。「世界卓球のシングルス代表に選ばれて以降、メンタルが充実していて、余裕を持って試合をコントロールできている」という和弘、連覇にむけて好発進を切った。決勝トーナメント初戦では、マティアス・ファルク(同9位・スウェーデン)との対戦が決まった。世界卓球準優勝の強豪を相手にどのような戦い方を見せるのか注目したい。

兄・真晴は予選2回戦でアントン・カールバーグ(同132位・スウェーデン)と対戦し、ゲームカウント4-3と接戦をものにする。リョウ・シンテイ(同116位・チャイニーズタイペイ)と対戦した予選3回戦では、接戦を勝ち抜いた勢いそのままに、4-1で勝利をおさめた。

写真:森薗政崇岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

森薗政崇(同31位・岡山リベッツ)も予選からの出場となったが、予選2回戦でイングランドの中心選手ポール・ドリンコール(同90位)に3-4で敗れた。最終ゲームはデュースにもつれ、13-15で競り負けただけに、悔しい敗退となった。森薗は、本日より行われるダブルス決勝トーナメントに集中し、吉村真晴との世界卓球メダリストペアで上位進出を狙う。

香港OP 2日目 日本男子選手の結果

<男子シングルス予選2回戦>
森薗政崇3-4 ○ドリンコール(イングランド)
6-11/11-9/11-9/7-11/11-13/11-8/13-15

吉村和弘4-2 ジョウチー(ブラジル)
11-9/11-8/10-12/11-7/9-11/11-9

吉村真晴4-3 カールバーグ(スウェーデン)
8-11/12-10/11-9/11-8/6-11/4-11/11-7

<男子シングルス予選3回戦>
○吉村和弘 4-2 シルセック(チェコ)
11-6/12-10/2-11/2-11/12-10/11-8

○吉村真晴 4-1 リョウ・シンテイ(チャイニーズタイペイ)
11-5/11-8/11-4/4-11/11-6

6日からは決勝トーナメントが始まり、兄弟そろって予選突破を決めた吉村真晴(同32位・名古屋ダイハツ)と吉村和弘(同49位・東京アート)に加え、張本智和(同4位・木下グループ)、丹羽孝希(同13位・スヴェンソン)、水谷隼(同14位・木下グループ)のシード選手も登場する。

文:ラリーズ編集部

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