インディアンスに大きな痛手 右腕・カラスコが戦線離脱へ

エース右腕のコリー・クルーバーを故障で欠くなど、苦しい状況が続いているインディアンスの先発投手陣だが、さらなるダメージを受けることになった。日本時間6月6日、インディアンスは先発右腕のカルロス・カラスコを故障者リストに登録したことを発表。血液の問題が原因であると発表されているが、詳細についてはカラスコ自身と家族の準備が整うまで、明らかにされない見込みだ。

インディアンスのテリー・フランコーナ監督は「昨日カルロスと話した結果、登板を回避させて故障者リストに登録することを決めたんだ」とコメント。「詳細を話す準備ができれば、カルロスが自分の口で話してくれると思う。過去には心臓の問題を抱えていたこともあったし、今回は血液の問題だから、まずは彼が落ち着いてからだね」とカラスコの心境を思いやった。

カラスコが心臓の問題を抱えていたのは2014年だ。今回の血液の問題は、過去の心臓の問題とは関連していないようだが、体調面での不安を抱えていることに変わりはない。カラスコの戦列復帰に向けてのタイムテーブルは全くの未定であり、いわば「野球活動の無期限停止」のような形になる可能性もあるが、インディアンスは今季中にカラスコが復帰する可能性について、望みを捨てていないようだ。

昨季まで3年連続でア・リーグ中部地区を制し、2016年にはリーグ優勝も成し遂げたインディアンス。主力野手の放出に踏み切ったことで戦力ダウンしたものの、クルーバー、カラスコ、トレバー・バウアーらを擁する強力ローテーションは健在で、今季も地区優勝候補の筆頭に挙げられていたが、快進撃を続けるツインズに10ゲーム以上の差をつけられる苦しい展開となっている。クルーバーとマイク・クレビンジャーを故障で欠くなかでのカラスコの離脱は、地区4連覇を目指すインディアンスにとって「終戦」を意味するものとなるかもしれない。

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